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2012/12/06

宮永愛子 『なかそら』展

初めての作家さん。

古語に「なかぞら」という言葉があるそうですが、それはどっちつかずで心が落ち着かない様を意味するとのこと。
万物は全て変化を続けながら存在している、ということを象徴する自身の作品を思い描いて、宮永さんが紡ぎ出した「なかそら」という言葉。

といったことはパンフレットからわかったことですが、私は彼女が以前常温で昇華するナフタレンで作品を作ったと知って、ぜひ作品を観てみたいと思い美術館へ出かけました。
嬉しいことに今回もナフタレンを使った作品がいろいろあり、10月13日から始まってもう2ヶ月近く経つので、作品のあちこちが消えて、中には崩れ落ちているもののあります。

作品がとても繊細で、宮永さん自身もとても繊細な方なんだろうと思いますが、ちょっと狂気のようなものも感じました。
とどまることのできない作品をつくり続けるという、でも消えるだけではない形を変えるものをつくっているという強さのようなものも持っているんでしょうね。

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