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2012/12/05

バルトの国とスウェーデンの旅−5(カウナス)

日曜日のせいかさみしい印象だったシャウレイを1泊で出て、リトアニアの首都ヴィニリュスへ向かう途中、第二の都市カウナスに寄りました。
ガイドブックでは私にとってさして興味深い街に思えなかったのですが、ここは第二次世界大戦時に『日本のシンドラー』と呼ばれた杉原千畝が日本領事代理として赴任していたところで、「ぜひ行くように」と言う私の母に義理立てしてのことでした。





公園の紅葉がとてもきれいで、オブジェのような十字架やベンチがなんともいえない。

街の中心部のつくりはすごくわかりやすくて、大通りが1本通っていてすっきりした街並でした。


カフェでお茶すると、ケーキは量り売りでした。
このシステムいいなあと思います。
ケーキはざっくりとカットしてあり大きさがばらばらですが、ちょっとだけ甘いものが欲しいときなど小さいピースを選ぶと、おなかにもお財布にも優しい。


ちなみにこのケーキはこれでも小さい方でした。
ちなみにこのセットで190円ほど。

旧日本領事館が杉原記念館として保存されています。
記念館はちょっと山手の高級住宅街?っぽい通りにありました。


でも、これが元日本領事館?と思うほどこぢんまりとした建物です。


この建物の前に1940年当時、ポーランドからリトアニアに逃れてきたユダヤ人たちが日本の通過ビザを求めて押し寄せてきたそうです。
今の私と同年代だった杉原氏は、ビザ発給を許可しない日本の指示に背いて、結局6000人以上ものユダヤ人を救ったといわれています。

『日本のシンドラー』の話は聞いたことがありましたが、それがこのリトアニアという国での話だということはそれまで実感がありませんでした。
私が知らなくても、リトアニアでは杉原氏の功績が評価されていることは、首都ヴィリニュスに行ってもわかりました。

初めはあまり興味のなかったカウナスでしたが、歩くにはちょうどいいサイズの街でもうちょっと長居してもよかったかなぁと行ってみて思いました。
今回は残念ながら1泊もせずに、次のヴィニリュスに向かいました。

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