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2011/07/26

ヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル展

花傘巡行もそうですが、今回京都に行った目的は京都文化博物館で開催されている「ヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル展 the works for Japan」に行くためでした。

一言で説明すると、シュヴァンクマイエル夫妻はチェコのシュールレアリズムの作家です。奥さんのエヴァの方は既に亡くなりましたが、ヤンは80歳近くなった今も盛んに創作しています。
今回の展覧会はヤンの新作映画公開とヤン作の下絵をもとにした日本の浮世絵彫師・摺師による版画制作に併せたもののようでした。

私が初めてシュヴァンクマイエル作品に出合ったのは、数年前に東欧・中欧旅行に出かける前に予習として観た映画『オテサーネク』です。
その作風を説明するのは難しいのですが、チェコ伝統の人形劇もふまえつつ(?)アニメーションと実写が入り混じって不思議な世界を造っています。そしてそのグロテスクさや毒に拒否感を持つ方もいると思うので、単にお勧めはできませんが私はかなりハマってしまいました。

その後『不思議の国のアリス』のDVDも入手しましたが、独特の世界観で、ディズニーの『不思議の国のアリス』などとは全く違った不思議の国を見ることができます。


今回の展覧会はシュヴァンクマイエルの平面作品(特にコラージュが多かった)を中心に展示してありました。
作品はもちろんいいんですが、私としては展示方法が残念な感じ。
京都文化博物館・別館は旧日本銀行京都支店でとても素敵な建物なんですが、展示ブースというか間仕切のパネルや照明がなんだか安っぽく、作品の説明も足らないように感じました。

それでも、それぞれの作品をじっくり見て最後までくるとショップがあり、かなり充実の品ぞろえでテンション上がります!
特に、ヤン作の版画の蔵書票が4枚並べてあり、なんと3800円!
私は愚かにも4枚セットでこの値段かと鼻息荒くなってしまいましたがそんなはずはなく、もちろん1枚の値段でした・・・。
それでも、(マニアックではありますが)世界的な作家の版画がこれだけで買えるなんて、と1枚だけ購入しました。

これに合うフレームをまた買わなくっちゃ。


この後、博物館の近くにあるイノダコーヒー本店に初めて行き、いい雰囲気の、正に「喫茶店」気分を味わいながらお昼ご飯を済ませました。

ヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル展 the works for Japan
イノダコーヒー本店

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