暑中お見舞い申し上げます。
例年より2週間も早かった梅雨明けのおかげ?で、連日真夏の様相です。
が、今日も朝から事務所前の公園ではゲートボールに興じる歓声で大盛り上がりでした。
みなさん、お元気・・・。
それはさておき、京都工芸繊維大学・美術工芸資料館で8月11日(月)まで開催されている『建築家 白井晟一 精神と空間』展に行ってきました。
日・祝日が休館日なので平日行ってきましたが、ほぼ貸し切り状態でじっくり観ることができました。
恥ずかしながら、私はこの『白井晟一』という建築家をほとんど知りませんでした。東京にあるちょっとかっこいい『NOAビル』を設計した人、というくらい。
ですが先日、私の大学のかなり上の先輩にあたる人から「学生時代の課題で、白井晟一の『呉羽の舎』をコピーしたことは今でも良かったと思う」と聞き、「私も何か図面をコピーしたけど、何をコピーしたのか全然覚えてないぞ」と思い、それだけ学生に印象を残した白井晟一にあらためて興味を持ったところにこの展覧会を知ったのでした。
初めて行く京都工芸繊維大学は、はるばる~と感じました。
京都市営地下鉄烏丸線・松ヶ崎駅から徒歩で10分ほど。
展示は、設計原図やスケッチ、写真、模型ほか、とても見応えがあります。
私には白井晟一の思想や哲学にまで思いが及ばず、本当に情けなく感じましたが、彼の手描きの図面にはとにかく感じ入りました。
線が本当に美しいのです。それから文字も。そしてディテールの表現が素晴らしい。
「大体こんな感じで」というのはあり得ません。「こうするのだ」という強い意志がはっきり現れて、確実にそれを実現するための図面です。
じっと見て見飽きず、ずっと眺めていたくなるような、手許に置いて時々私の頭をガツンと殴ってほしいような気がしました。
実際、自分のいい加減な部分を叱咤されたような気分です。
最近の図面は便利なCADを使うことがほとんどですが、CADでは誰が描いてももちろん同じ線にしかなりませんよね。どっちがいいとかいうことはないのですが、手描きの図面にはやっぱり思いが見えるような気がしました。
この展覧会はあと1カ月弱続きますが、私としては本当にお勧めです!
『建築家 白井晟一 精神と空間』 展
同時開催で『ベルギー木の匠の技』展もやってます。
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