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2017/11/19

ラプソディー・イン・ブルー

ガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』の演奏を聴きに、兵庫県芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会へ。

ジャズとクラシックの融合とダイナミックなピアノ・ソロのあるこの曲は、誰でも聴いたことのあるフレーズがあります。
わたしは生で聴いたことがなかったので、今回楽しみでした。

こどもの頃ピアノをずっと習ってて中学のときはブラスバンドをやってましたが、ジャズは無縁、というか、クラシックばかりやっていた人間にはジャズの演奏は難しいと思っているのですが、この演奏を観るととくにピアノはこれだけ弾きまくれるとどんなに気持ちいいかと思います。
わたしがチャレンジしたところで思いどおりにならない指に、爽快どころかストレス感じると思いますが・・・

ガーシュウィンについては名前しか知らないアメリカの作曲家でしたが、パンフレットによるとわずか38歳で脳腫瘍で夭折、この曲はなんと26歳で発表されたとのこと。
すごい!天才なんだ〜と思ったのもつかのま、ピアノは弾けるけど管弦楽の知識はそれほどだったようで、ラヴェルやストラヴィンスキーのような大作曲家に弟子入りを申し込んで断られていたそうで、ちょっとだけ親近感がわきます。
だから、いろんな楽器の用い方がおもしろいこの曲をオーケストラ用に編曲した人の功績もすごいです!

余談ですが、ムソルグスキーの『展覧会の絵』はもともとピアノ組曲だったのをラヴェルがオーケストレーションしてさらに魅力が増し、世に広まったということです。

2017/11/07

コンビニの灯り

うちの最寄りのコンビニが移転してなくなりました。
信号のない交差点の角。

わたしはあまりコンビニに行かないので、こどものトイレ緊急事態にお借りする以外は平均月に一度くらいの利用で、最寄りといってもこのコンビニはさして必要もないと思っていました。

でも、空き家になった角を暗くなってから通ると、いつもこのコンビニの灯りが交差点を照らしてくれてたってことがよーくわかりました。
文字どおり、コンビニはもうインフラなんだなぁ。

2017/10/09

生瀬〜竹田尾 国鉄廃線ハイキング

前々から行きたかったJR福知山線廃線が1年ほど前に整備されてハイキングコースとなっています。
廃線部分が約4.7km、生瀬駅〜竹田尾駅で正味徒歩区間が約7kmとほどよい距離で、5歳の人と2人で遠足に行ってきました!

生瀬駅からしばらくは交通量の多い国道脇を歩かなければなりませんが、廃線敷入口までは「え、ここ?」みたいな住宅地の中を不安になりながら進むと、突然美しい渓谷の景色が目に入ります。



枕木がそのまま残っています。



そして、ひとつめのトンネルが見えてきました。


トンネルの中は照明がありません。
ヘッドライトを用意して行きましたが、何もないとほんまの暗闇。
でも、同じくハイキングに来てる人がたくさんいるので、懐中電灯の灯りはちらちらあります。
そして、暗いトンネル内でお昼のカップラーメンを食べているグループも!


天気のいい祝日だったせいかこども連れもたくさんいて、うちの5歳の人は「競争じゃないよ」と言っても無駄、わたしが写真を撮っていてほかのこどもたちに追い越されると怒り、早歩きや時には走ったりして大人でも抜かして行って、あまり周囲を見る余裕がありませんでした・・・。



この辺りは桜もいいらしいですが、紅葉も良さそう!
それから、全部でトンネルは6カ所ありますが、長いトンネルにはコウモリがいるかも、という情報があって楽しみにしてたんだけど、残念ながら今回は見ることができませんでした。



『スタンド・バイ・ミー』とはいかないけど、鉄橋を渡ります。
この朽ちた感じがなんとも言えない。



終盤近くに親水広場があって、ここでお弁当タイム♪
廃線入口からここまで約1時間半でした。



蛇もいたり。
竹田尾側の入口から駅まではわりとすぐですが、駅を通り過ぎて竹田尾温泉の足湯へ♪


ぬるすぎず熱すぎず、ずっと浸かっていたい感じ。
それなりに疲れていた足も、駅に戻るときなんだか軽くなった気がしました。



竹田尾駅のホームから見える景色。
この駅は大半がトンネルの中という変わった造りです。


休憩なしだと全行程2時間くらいで高低差もほとんどなく、お気軽ハイキングといった感じです。
廃線部分にはトイレがありませんが、前後には整備されているし、駅からのアクセスも悪くない。
1年前に整備されて行政のお墨付きとなり、それ以前の「廃墟に忍び込んでる」的なドキドキ感はないですが、健全なハイキングとしてはぜひ♪
5歳の人にも十分歩けるコースで、鉄道好きでなくてもおすすめです!



2017/09/15

エアコン考

今回エアコンを選ぶに当たって、一応いろいろ調べてみました。

ちょうどタイムリーにあった日経アーキテクチュアのweb記事『畳数だけで大丈夫?間違いだらけのエアコン選び』には少し勇気をもらいました。
通常カタログには、エアコンの性能に比例して「木造なら何畳程度、RC造なら何畳程度」と表記されていて、それを参考にするとうちのリビングにつけるなら窓用エアコン2台でも足りないくらいです。
でも、この考え方はその部屋が南向きか北向きか、とか、窓の大きさとか、集合住宅だったら中部屋か角部屋もしくは最上階か、とか、全然考慮されてないのです。
それぞれの条件によって必要なエアコンの能力は全然違ってきてもおかしくないのに、いちばん悪い条件でもクリアできるような設定にしてあるようなのです。
メーカーとしてはもちろん性能が高い製品=価格の高い製品が売れる方がいいですよね。
ということは、畳数で選ぶとオーバー・スペックつまり過剰な性能のエアコンになってしまう可能性があるということ。
とはいえ、わが家は前回述べたように築46年の壁断熱なしで大きめの窓は隙間だらけのサッシ、もちろんシングルガラスで、北向き中部屋といっても、かなり条件の悪い方です。
記事で紹介されていた「エアコン選定支援ツール」で試してみると、ほぼカタログどおりの結果となりましたが、実際その半分ほどの能力の窓用エアコンでそこそこの夏を過ごせましたよ。

ちなみに、窓用エアコンは冷房のみなので、そろそろ取り外そうと思っています。
冬はストーブを出してきます。

2017/09/14

たかがエアコン、されどエアコン

5年前から住んでいるわが家は、よくいえばビンテージマンション、実は昭和46年築のめっちゃ古い集合住宅です。
大阪の中心部から1駅ほどでどこへ行くにも便利なのと、窓からの眺めが唯一の取り柄で、あちこち難はあるし狭いけど気に入っています。

リビングは北向きながら遮るものが何もなく淀川を一望できるのですが、ベランダ代わりの花台が腰窓についていて、もしエアコンを設置するならこの眺望を台無しにして花台に室外機を置くしかない!という困った状態で、わたしは眺めを優先してこれまでエアコンなしの生活をしてきました。
寝室側にはベランダがあるのでエアコンをつけて寝るときだけは快適だけど、リビングではわたしのこだわりで家族はしたくもない我慢の夏が続いていました・・・。
去年、シーリングファンを導入しましたが、正直、涼しくないですねぇ。
これは、エアコン前提で室内の空気をかき回して室温を快適にする効果はあるんでしょうが、扇風機ほどのパワーはないです。

そして、わたし自身の我慢もついに限界に達してこの夏ついにエアコンをつけました!
それも、いまどき窓用エアコン。
電器店で初めは普通のエアコンでなるべく室外機の小さいのを探してましたが、ふと目を横にやると窓用エアコンのコーナーがひっそりとあったのです。
店員さんは「こんなの全然容量足らないですよ」と一蹴ですが、窓を塞ぐ面積が室外機より格段に小さいのと、たしかに部屋の広さからすると半分くらいのパワーしかなくても今より絶対マシ!という思いから強行!
簡単に脱着できるので、涼しくなったら外してしまえるというのも大きな魅力♪


結果、この窓用エアコンとシーリングファン併用でかなりの快適度アップでした。
音が大きいとか、省エネじゃないとか、わたしのしょうもないこだわりの前には小さなことです。
たしかに電気代は2000円くらい上がりましたが、ここ最近の酷暑の中、リビングの片隅で日中仕事をしているわたしは身の危険を感じる日もあったので、良しとしましょう。

今回、うちのマンションを外から見上げてほかのお宅はどうかと見てみたら、けっこうエアコンなしのお宅がありました。
ご高齢の方も多く住んでいるので、みなさんのご健康をお祈りして・・・。

2017/09/07

山でのできごと

かれこれ2ヶ月近くたちますが、7月の3連休に家族でキャンプに行きました。
海の日だからというわけでもありませんが、せっかく夏なので海キャンプしたかったんだけど思い立ったのがぎりぎりで、海辺のキャンプ場はどこもいっぱい。
うちはテントを持ってないので(テントを張る手間も力量も要らない)常設テントのあるところ限定なので選択肢が限られるのです。
かろうじて空いてたのは広島の吾妻山ロッジというところで、初の山キャンプへ行くことになりました。
後で考えると、この時期に海でキャンプは酷暑で耐えられないだろうし、涼しい山で正解♪



以下は他の方が読んでも全然おもしろくないかもしれませんが、家族の備忘録ということで。

まず、5歳男子について。
・これまで洋式トイレ以外でうんちしたことがなかったのですが、キャンプ場のトイレは全部和式だったで「うんち〜」と言われるたびに洋式トイレのある少し離れたロッジまで慌てて連れて行く、というのを繰り返しました。
ロッジまで歩くと10分くらいかかるので、その都度車で往復です。
でも何回か空振りが続いて面倒になったので、キャンプ場の和式トイレにチャレンジさせました。
そうすると、こどもはなんと金隠しをがっちり抱えてしゃがみ、内心「うわぁ〜」と叫びましたが間に合わず、うんちには成功しましたが服は着替えさせ手も念入りに洗わせ、ということになりました。
来年から小学校なので、和式トイレを使えるようになったのはめでたいことですが、まだまだ正しい使用法はわかっていません・・・。
・キャンプ場に少し慣れて、こども1人で炊事場くらいは行けるようになったのですが、そこで突然「ぎゃぁ〜」と叫び声が響き渡り、何事が起きたかと駆けつけると、かぶってた帽子も履いてた雪駄もどこかにいって涙とよだれでぐちゃぐちゃの顔でもだえている我が子が・・・。
炊事場にいたほかのご家族によると、炊事場廻りを1人で歩いてたうちの子が蜘蛛の巣に顔を突っ込んだようで、そこで大パニックになってしまったみたい。
山の蜘蛛の巣はうちの近所にあるようなものと比べ物にならないくらい強力で、こどもの顔や腕にからみついた糸はなかなか取れませんでした。
それにしても、今でも笑いがこみ上げてくるくらいのパニックぶりでした。
(「またキャンプ行きたい」と言ってるので、トラウマにはならなかったようで良かったです。)
近くにいたそのご家族のこどもたちが帽子や雪駄をひろってきてくれて、それからちょっと仲良くなりました。
・頂上まで1時間もかからないようだったので、吾妻山に登りました。
完全な登山スタイルの他の人たちに対して、近所を散歩的ないでたちのわたしたちはけっこう違和感たっぷりだったと思います。
はじめは「抱っこ〜」などと言ってた子が、突然スイッチが入って「俺についてこい」「俺が先頭だ」とわたしたちと同じペースでどんどん歩いて、自分の腰の高さくらいの段差もどんどん登り、周りの人たちにも褒められました。
下りは一応手をつないでたのですが、たまたま手を離していたときにお尻からコケて、泣いて転げ回るのでお尻に何か刺さったのではと心配しましたが、ただコケてびっくりしたのとショックだっただけのようでした。
それからはまた「抱っこ〜」でしたが、もちろん却下。
・仲良くなったこどもたち、小学生のお兄ちゃんとうちの子と同い年の女の子と最後にお別れのとき、もじもじしてるうちの子に女の子が近寄って、両手でうちの子のほっぺたを包みました。
「小さな恋の物語か?」と素敵な絵でした。

次に夫40代男子について。
・家では夏はパンツ1丁で寝ていますが、さすがに涼しい山の夜、Tシャツは着て寝ました。
で、夜中トイレに起きておしっこをしようとしてズボンを履いてないのに気づいて慌ててテントに戻ったそうです。
幸い誰にも会わなかったそうな・・・。
・ロッジで夜みんなでホタルを見に行こうというイベント『ナイト・ハイク』があり、参加しました。
夫は内心ホタルを見て俳句を詠むイベントだと思ってたようで、いつ当てられてもいいように俳句を考えながらドキドキしてホタルを見てたと後で発覚。
その俳句がまた「ホタルさん こんな遅くに ごめんなさい」って・・・。
『ナイト・ハイク』が夜のハイキングという意味だとは思いもしなかったみたいです。
・わたしより少し年上のくせに、ホタルを見たのも北斗七星を見たのもこの夜が初めてだったとのこと。
初めてでもすぐにわかるくらいに北斗七星とはっきりわかるほど綺麗な満天の星空でした。
・山を若干ナメてた夫は、膝下くらいの丈のズボンでテントの外で昼寝中、両脚で27カ所もブヨに刺されてしまいました。
ネットで調べると、一度に30カ所以上刺されるとショック症状が起きるかもしれないとあったのでけっこう危なかったかもしれません。
ブヨ(わたしの田舎ではブトと呼んでました)に刺されたところはめっちゃ痒いのはもちろんかなり腫れて、夫の脚はボコボコになって今もまだ痕が残ってます。
わたしも虫除けを塗ってても数カ所ブヨに刺され、あまり掻かずに我慢してたのに数日してから痒さがぶり返したりで、同じく痕がまだマシながら残っています。


まだまだキャンプ慣れしていないわたしたちですが、少しずつ装備を増やしてまた行きたいと思ってます。

2017/08/21

もしも生まれ変わったら

札幌市が募集した小中学生の「平和へのメッセージ」の入賞作品に中学3年生の『もしも生まれ変わったら』というのがありました。
こんなふうに考えたことなかった・・・。
なんか泣けそうです。

だんだんと危うい方向に向かっているこの国でただ何もせずいる大人の1人であるわたしは、『前世で叶わなかったその願い 今世で叶えられるのは君だけ』と中学生に喝を入れられているようです。

2017/05/29

友人の個展

学生時代の友人の個展に出かけてきました。
会うのは何年ぶりだろう。
独特の雰囲気の人で、さらさらっと絵を描けるセンスの持ち主。
職業的にやってるのではないけど、今でもこうやって表現し続けるバイタリティーがその細い身体のどこにあるんだろうと不思議なんですが、久しぶりの再会に楽しい時間を過ごしました。


2017/05/13

新聞の取材

読売新聞からの取材依頼があったのは今年の1月でした。
家庭裁判所を軸にしたシリーズで、特別養子縁組についての取材です。

それから2回、計3時間くらいの取材で先日ようやく記事が掲載されました。
あれだけいろいろ話してこれだけにまとめるって、時間もずいぶんかけて、ひとつの記事を書くのって大変なことなんだなぁ。


取材を受けることも初めてだし、自分たちのことが文章になっているとなんだか気恥ずかしいです。
でも、正直いうと、けっこう記者さんの思いとか紙面の都合とかで、必ずしもわたしが思っていたとおりの内容ではなかったように感じました。
決して不満というわけではありませんが、そういうもんなんだなという感想です。
かなり美しくまとめられていて、夫は読んでいてNHKの『プロフェッショナル』のナレーションが聴こえてテーマ曲が流れてきたそうな。
写真も記者さんが適当に遊んでいるところをパシャッと数枚撮るのかと思っていたら、ちゃんとプロのカメラマンさんが来ていろいろ動きに指示があったり・・・その分素敵な写真になりましたが。
なかなか貴重な経験でした。

2017/04/08

ヘアドネイション

やっと切れた〜〜〜!

2年近く前に髪の毛を切りそびれたことがあり、それならとヘアドネイションを思いついたのはいいけど、こんなにかかるとは思ってなくて、我慢我慢の日々でした。

ヘアドネイションとは、病気などで髪の毛を失った18歳以下のこどもたちに無償で医療用ウィッグをプレゼントするための髪の毛を寄附するというものです。
→NPO法人 Japan Hair Donation & Charity (JHDAC)

最低31cmの長さが必要ということで、切ってもおかしくない長さになるまでひたすら待ちました。
切ってショートカットならもうちょっと早かったかもしれませんが、わたしはカット後首が出ないくらいの長さが欲しかったので、切る前はこんな感じ。


我ながら長いっ!


切ってみると思ったより短くて首がすーすーしますが、これから頭軽いしシャンプーというかドライヤー楽ちん♪
クオリティには自信の持てない髪ですが、ボリュームだけはお役に立てたかと!

2017/03/26

船の旅−6

【6日目】舞鶴

最終日、朝目が覚めると船がすごく揺れていました。
わたしは気分悪いのにこどもは元気いっぱいで、しかもキッズルームには行ってくれず。
舞鶴港に到着するのは13時なのに9時にはチェックアウトしなければならないので、ひたすら我慢して残りの時間を過ごすことになりました。
下船日でなければ部屋で横になれたんですが・・・。
こどもの方は、前日の胃腸炎もすっかり回復したようで食欲が戻り、船酔いも全く感じてなかったようです。
その元気なこどもをなんとかあしらいつつ、もらった酔い止めが効いてきて少し楽になり、お昼は船での最後の食事ということでしっかり食べていきました!

下船の手続きはスムーズでしたが、舞鶴から家までの運転がめっちゃ眠くて辛かった〜。
帰ってからしばらくはなんとなく船の揺れが続いているような感覚があって、6日間ほどのクルーズでしたがこれくらいがちょうどいいかなという気がしました。
それ以上長いとしんどいかも?
でも、80日間世界一周みたいな船に乗っている人はもう慣れちゃうんでしょうか。

4歳のこどもとの初めての2人旅、少々無謀かとも思いましたがまあなんとかなりました。
実はこれで味をしめて今年の夏もまた、今度は夫も一緒に3人でこのクルーズに行くことになっています。
これで要領はわかったので、ますます楽しめたらと思っています。

船の旅−5

【5日目】福岡

最後の寄港地の福岡でしたが、予想外の1日になりました。

朝起きるとこどもがおなかが痛いというので、前日食べてなくておなかすき過ぎて痛いのかと思っていたら、いきなり嘔吐。
その後はさっぱりした表情をしてたのですが、心配なので上陸してから医者に連れて行きました。

鉄ちゃんであるこどもは、写真でしか見たことがなかった西鉄に乗れたりしてテンション上がっていましたが、病院に向かう途中でまた嘔吐。
診断ではウイルス性胃腸炎ということで、この日の予定は返上して船に戻り、食事以外は部屋で過ごした1日でした。

安静にして薬も効いたせいかこどももだんだん元気になって、夕食は一緒に食べられました。
船に医務室はあるものの高額だし言葉の心配もあるので、これが釜山でなくて良かった。


写真は、この日開催されていた社交ダンスのイベント。
年齢層高めですが、みなさん持参のドレスでくるくる回っておられました。

2017/03/20

辻井伸行リサイタル

盲目のピアニストとして有名な辻井伸行さんのリサイタルに出かけました。

いちばん安いチケットだったので、ザ・シンフォニーホールの最上階の後ろの席。
身を乗り出してぎりぎり演奏する姿が見える位置だったのでずっと前のめり、おかげでいつもは半分くらい眠い状態のクラシックの演奏も目を覚まして聴けました。

スタッフの方?に腕を借りて袖から舞台中央のピアノまでひょこひょこと彼が歩いて登場し、椅子に座って弾き始めるとあっという間に豊かな音の世界がひろがりました。
独特の首を振る動きはあるけれど、エモーショナルな表現の動きがないのが特徴かな。
バッハ、モーツァルト、ベートーベンの比較的知られた曲だったので、親しみやすい内容。

素晴らしい才能があるのは言うまでもないですが、絶望せず彼をここまで育て導いた親御さんの気持ちをどうしても考えてしまいます。
彼にしたら『盲目のピアニスト』という肩書きなしで純粋に演奏を聴いてほしいでしょうけど。

今回感じた2つの疑問。
ひとつは、女性のピアニストはだいたい肩から肌もあらわなドレスで演奏することが多いと思いますが、男性はほとんどタキシードなどジャケットを着ていて、ピアノを弾くのに窮屈ではないのか、ということ。
わたしだったら肩が凝りそうです。
もうひとつは、目が見えなくて楽譜が読めない場合、誰かに弾いておしえてもらうんだと思いますが、曲を覚えるのにそのおしえてくれる人のクセも覚えてしまわないか、ということ。

プログラムが終わっても拍手がなかなか鳴り止まず、辻井さんは何度も舞台に出て挨拶をし、3回もアンコールの演奏をして、そのうち自作の1曲の説明をする様子がすごく素朴で、また親心になって見てしまいました。

2017/02/23

船の旅−4

ずーっとあいてしまいましたが、船の旅はまだ終わってなかったのでした。

【4日目】韓国・釜山

朝食時、こどもが珍しくあまり食べなかったけれど元気だったので、釜山上陸!
国際フェリーターミナルの銀行で、とりあえず2000円両替。
少ないかなーと思いつつ、足りなかったら街中でなんとかなるだろうと当座街に出るまでの資金として。
持っていたガイドブックには記載がなかったけれど船上でもらったガイドマップにあった近郊の「甘川文化村」というところへ向かいました。
ツーリストインフォメーションではタクシーで数千円程度と聞きましたが、もちろん公共交通機関にチャレンジです。

シャトルバスで繁華街に到着し地下鉄で一駅のはずが、いきなり反対方向に乗ってしまい出直しです(釜山の地下鉄は行き先ごとに改札が違うので、方向が違うともう一度出て切符を買い直さなければならないのです)。




それからコミュニティバスに乗り継ぎですが、バス停が離れててわかりにくい!
近くにいた人にガイドマップを見せておしえてもらいます。
そうやって、なんとか甘川文化村に到着。

ガイドマップでのうたい文句は『釜山のマチュピチュ』でしたが、わたしの感想は『釜山の尾道』。



坂道にひしめく民家が色とりどりに塗られています。
あちこちにアートを展示した建物が点在していて、それが「文化村」の由来みたいです。



インフォメーションのアジュンマ(おばさん)は気さくで、そこで買うガイドマップがスタンプラリー付で、スタンプを追うとアート作品をもれなく観られて、しかもめっちゃ歩かされる。



現地に短期留学しているという日本人2人以外は、ほとんど韓国人らしい観光客がけっこう歩いていました。


こどももよく歩きましたが、お昼ごはん食べようと誘っても要らないと言うので、わたしも食べずに歩き回り、そのまま街中に戻り、結局ドリンクだけで船に戻ることに。



たった2000円分ほどの韓国ウォンも余ってしまい、再度両替すると300円くらい戻ってきました。

船に戻って16:00くらいにやっと軽くピザを食べました。
こどもはお昼寝後、夕食もほとんど食べず。
たくさん歩いたので今夜はわたしもこどもと一緒に寝てしまいました。

2017/02/09

エスニックうどん

うちで1人のお昼ごはんは、とても人様に公表できるものではありません。
とにかく速く用意できるもの、残り物処理の日も多々。

麺類だったらちょっと公開しても許されるかなーということで、標題のうどんです。


ずーっと前にどこかで見つけたレシピで、タイトルは覚えてないけどずっと勝手に「エスニックうどん」と呼んでときどき作ってます。

なんでエスニックかというと、ナンプラーとパクチー(香菜)を使うから。
どっちもわたしの好物♪
ほかの材料は、だし汁、レモン汁、醤油、冷凍うどん、豚肉です。
全部鍋に放り込むだけの超簡単メニュー、5分くらいで完成です。

初めにレシピどおりに作ったときはめっちゃ美味しい!と思ったのに、そのレシピも早々に紛失してそれからは適当に作ってますが、そこそこの味で当初のあの感動はない。
でも、タイトルも忘れてしまってるし、レシピを探しようがない・・・
ひょっとして誰かご存知ないでしょうか。

2017/01/29

伊勢神宮と志摩観光ホテル

恥ずかしながら、これまで伊勢神宮には行ったことがありませんでした。
そして、これまで初詣は毎年出雲大社に行ってましたが、最近のパワースポットブームもあり、去年の初詣で出雲大社まであと2kmというところから2時間もかかったことから、今年の初詣は出雲大社でなく伊勢神宮に行くことに決定!
とはいえ、お正月の3が日の伊勢神宮は出雲大社をはるかに凌ぐ人出でしょうから、行ったのは1月半ばになります。

ちょうど最強の寒波がやってきた週末、近鉄電車でまずは伊勢神宮の外宮へ。
そしてバスに乗って内宮に参りました。
どちらも広い境内が神々しい雰囲気を高めていると思いました。
そして、我が出雲大社と比べて気づいた点は、参道と本殿が正面に向かい合っていないこと。
出雲大社は参道をまっすぐ行くと本殿が正面に現れますが、伊勢神宮の場合はそうじゃないんですね。
それから、伊勢神宮は遷宮があるため社殿が新しく美しいですが、年月を経た滋味のようなものは出雲大社の方が上回っているかな☆

伊勢で絶対食べようと思っていた伊勢うどんと赤福本店(かなり混雑していましたがこちらの接客は見事でした)での出来立て赤福を両方とも食べたあとは、4歳の人のための近鉄電車の観光列車「つどい」に乗って終点の賢島へ。
賢島の駅舎は村野藤吾氏の設計と聞いていたのに、あんまりさりげないのでスルーしてしまうという失態。

それから、わたしにとっては今回のメインの志摩観光ホテルに到着です。
こちらは去年の伊勢志摩サミットで各国首脳が泊って会談が開かれた老舗ホテルで、賢島駅と同じく村野藤吾氏の設計なのです。
こぢんまりとしていますが、入ってすぐのロビーがまず素敵。




大人ですね〜♪
サミット前にリニューアルしたそうで、古さを感じさせないけれど、ピカピカにしていないところがいいです。
耐震補強で以前にはなかった柱が各所に追加されていますが、うまくつくってあって違和感ありません。


裏動線にあった階段の手摺ですが、これはオリジナルのままということ。
やり過ぎないデザイン、でも村野氏のもつ優しさが表れている気がします。



わたしたちが泊ったスタンダードの客室も、落ち着いたデザインでこの眺め!



先ほどの窓際スペースのシーリングライトはいかにも村野デザイン。


バスルームの天井照明は天井を角がRの長方形で切り取った間接照明。


メインダイニングは伊勢海老のスープと鮑のステーキが有名なフレンチレストランですが、だだっ広くて250名収容とのことで、なんだか大食堂の趣。
藤田嗣治の大きな絵をはじめ、絵画コレクションは充実していました。

泊った翌朝、館内ツアーがあったのでもちろん参加。
いちばん初めに建てられた建物が現在はクラブハウスとして使われています。



こちらの建物も、それとわからないように耐震補強で柱が追加されたりしています。


オリジナルはどうだったかわかりませんが、名栗のウッドデッキ。


暖炉前の床の煉瓦タイルがヘリンボーンだったり。




こちらは現在はバーとして使われていますが、当時はメインダイニングだったそうです。
当初ミキモトの真珠を買い付けにくる海外からのバイヤーたちの宿泊用につくられたホテルということですが、そのせいかけっこう和を意識したデザインかな。

志摩観光ホテルは、派手さはないけれどゲストラウンジや図書室などパブリックスペースが充実していて居心地がよく、何よりスタッフがほんとうに上等だと感じました。
本来は大人のための場所で小さい人を連れて行くようなところではないかもしれませんが、みなさん上手に接してくれました。
夏にはガーデンプールも利用できるそうなので、ぜひ2連泊くらいでのんびりしに再訪したいです。
近くないし、うちの家計からすると出費は大きいので、臨時収入が必須ですが!