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2012/11/03

バルトの国とスウェーデンの旅−1(イスタンブール)


10月後半の2週間、ラトヴィア・リトアニアとスウェーデンへの旅に行ってきました。
海外旅行は3年ぶり、1人旅となると5年以上行ってなかったのでほんまに久しぶりです。
今回の旅は、ながらくご無沙汰していたスウェーデンの知人を訪ねるのがメインで、それだけじゃもったいないからとたまたまガイドブックを探しに行った本棚で目に留まったバルトの国へ行くことにしました。
実はそれまで、バルト3国ってきいたことはあってもどこにあるか知らなかった・・・

格安航空券と最初の宿だけ予約しての出発。
トルコ航空でラトヴィアの首都リーガ(初めて知った)inで周遊してデンマークのコペンハーゲンoutというプランです。
トルコ航空なので当然イスタンブールでリーガ行きへ乗り換え。
大阪からイスタンブール行きはこの時期にしては珍しくほぼ満席で、なんでもイスラム教の何か大きなイベントがサウジアラビアであるそうで、日本からも大きな団体ツアーで参加するのだと隣の席の仙台在住のイスラム教徒のインドネシア人の男性が言ってました。
なので空港のカフェテリアはこんな状態。
(日本および韓国からの団体ツアー客おそろいのバッグのデザインが大胆!)


私はここで長時間のフライトで疲れているにもかかわらず乗り継ぎまで6時間以上もあり、リーガ行きのゲートまで早めに行ってベンチで仮眠して待ちました。
やっと搭乗時間になり飛行機に乗ろうとすると、スタッフが「これはリーガ行きじゃない」と言います。
「そんなはずはない、時間も合ってるし」と思っても実際それはポーランド・ワルシャワ行きで、なんと私は飛行機の乗り継ぎに失敗してしまったのでした。
自分でいうのもなんですが、経験からいくと旅行馴れしてるはずの私ですが、時々とんでもない失敗をしでかしてます。
今回も恥ずかしいくらいの大失敗!
とりあえず航空会社のカウンターに行くと、リーガ行きは当然出発してしまっていて次の便は24時間後。
私の荷物だけリーガに向かっていると思いきや、私が搭乗しなかったのでイスタンブールに残されてるそうで、ちゃんとしてるんだぁと見直しました。
その荷物をゲットするのに1時間くらい、それからチケットカウンターへ行き次の便の手配です。
もともと私のチケットは変更不可の格安航空券だったので本来は新規購入しなくてはならないのですが、私にしたら不可解なゲート変更(私の見間違いの可能性も大)なのでここは気持ちを強く持って「私のせいじゃない!・・・と思う」と主張しました。
そうするとカウンターの女性が偉いさんのところへ行くよう言い、ヤングエグゼクティブっぽい男性が難なくチケットを再発行してくれました。
日本だったら「規則ですから」の一点張りで再購入するしかないでしょうが、こういうとこトルコのおおらかさに乾杯です。
しかもヤンエグの彼は「チケットはあげられるけど、今夜の宿の手配は無理だよ」的なことを言うので、私は「滅相もございません、航空券だけで上等でございます」という気持ちでほっと人心地つきました。
ここまででも2時間くらいかかりましたが、日本国外ではスムーズな方かもしれません。
結局この空港では10時間近くいて、本当に疲れました。

さて、イスタンブールでは寄る予定も何もなかったのでガイドブックはもちろん予備知識もありません。
約15年前にトルコを旅したことはありますが、そんなの遠い昔の話です。
空港のトラベラーズインフォメーションでとりあえず安いホテルのある地区をおしえてもらい、そこへ行くメトロの路線図だけ持っていざ街へ。
もう疲れきっていたので本当は空港のホテルで泊まるのがありがたかったのですが、それは5つ星の高級ホテルでここで散財するのはもったいないという意識が、なんとか前へ進ませてくれました。
おしえてもらった地区はメトロで1回乗り換え約1時間の、けっこうな観光スポットの近くでした。


そこで飛び込みで何軒かホテルをチェックし、結局最安のユースホステルに落ち着きました。
ユースホステルなんていつ以来だろう。
大人になってからは部屋をシェアするのがしんどくなり、多少お金を足しても個室に泊まっていましたが。
でもシーズンオフということもあり、8人部屋に私のほかにあと2人。
まだましか。


そこは有名なイスラムのモスク、アヤ・ソフィアの近くでした。
疲れてるけどせっかくなので欲張って、シャワーだけ浴びて観に行くことにしました。
いろいろあったから朝から何も食べてなかったけど、早くしないと閉まっちゃうので、珍しく食い気に勝ちました!
実はアヤ・ソフィアには15年前も行っています。


外観はあっさりとしていますが、中に入るとイスラム文化の豊かさに圧倒されます。
このモスクは一時期キリスト教の教会としても使われていたことがあり、その両方の歴史をみることができます。




私はなぜかここで掃除をしている人にお茶に誘われたり、警備をしている人に頼んでもないのに案内して回られたり、人生最後のモテ期かと思うくらいの好反応を受けました。
トルコの人はラテン気質なんでしょうかね。
仕事中に、特に警備をしてる人など持ち場を離れて大丈夫なのかとこちらが心配してしまいますが、やはりトルコの緩い感じがとてもいいです。






とても手のかかった内装の装飾と1500年分の人の行き来でできた床の凹み。
そしてメインの空間の素晴らしさ。



この極端に低い位置に抑えられた照明が感動的です。
たぶん15年前にも同じことを思ったんだろうなぁ。

それからおなかペコペコの私は宿の周辺をまわってみて、街角の気軽そうなお店で夕食。




ナイスなおっちゃんでした。これだけのボリューム(ビール付)で900円くらい。
このあとユースに戻って、まだ21時くらいでしたが寝ました。
翌日のリーガ行きのフライトは絶対に乗らなくちゃ、というプレッシャーで疲れているにもかかわらず、かなりの早朝に目覚めました。
朝食は建物の屋上で、ほんま気持ちよかったです。



ボスポラス海峡の向こうはイスタンブールのアジア側です。
こちらはイスタンブールのヨーロッパ側。

ちなみに上階への階段のスラブの薄さにびっくり!


そしてまた1時間メトロに乗って空港へ、無事にリーガ行きに乗れたと思ったらなんとアップグレードされていてビジネスクラスの席でした〜♪
ついついシャンパンなんて飲んでしまいますがな♡

リーガの空港に着陸すると客席から拍手が起こります。
やっぱりロシア系が多いんかなと思いました。
以前アエロフロートというロシアの飛行機に乗ったときも着陸時に拍手が起きて、一瞬ヤバかったんかなと思いましたが、そういう国民性のようです。

ということで、めっちゃ大きくて免税店や飲食店も多彩なイスタンブールの空港に比べると日本の地方の空港並みにこぢんまりとしたリーガの空港にやっとたどり着きました。

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