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2012/11/09

バルトの国とスウェーデンの旅−2(リーガ)

ラトヴィアの首都リーガの空港について、まずは予約していたホテルに向かいます。

Art Hotel Laineという一応☆☆☆ですが、こぢんまりした中級ホテルです。
世界遺産の旧市街からは徒歩10分ほどという立地。
私は自分専用だけど部屋の外にバスルームがあるというちょっと特殊でお得な部屋を予約していて、約3000円/泊でした。
前日は当日キャンセルしていたにもかかわらずノーチャージで、またしてもおおらかさが有り難い。
スタッフは若い人ばかりで元気で感じがいいです。
いったん廊下に出るのは面倒だけどバスルームは申し分ないし、部屋も1人使いには広め。


とりあえず荷物を置いたら外へ。
日本よりは寒いけど、マフラーはして手袋はなくても大丈夫な感じ。
すっかり紅葉していて、とてもきれいでした。


公園の中を通る川にかかる橋の欄干にびっしりと錠前が。
たぶんカップル達がその関係が永遠に続くことを願って鍵をかけていくんですよね。
日本でも観光地でこういうとこあったような。


ロシア系の人が多いせいか(実際は私が見ても何系の人かわからない)、男女ともすらっとしていて長身です。
歩くペースがすごく速くて、つられて急ぎ足で歩いてしまうと脚の長さが違うので辛いです。

東洋人はおろか有色人種をほとんど見かけません。
もちろん日本人にもまったく会わないのですが、人口約70万人の都市で、私が歩いて回った範囲だけで日本料理の店が4店もあったのが不思議。
けっこう流行ってました。

ホテルは居心地いいし、初日にほかをリサーチしたところこの環境でこの値段はないと踏んで、あと2泊することにします。
朝食がけっこう充実してておいしかったのもかなりのポイント。
私は朝からしっかり食べないとダメなんです。


2日目はまず、ユーゲントシュティール(いわゆるアールヌーボー)建築を見て回りました。
ユーゲントシュティール様式の建築がこんなに集中的にみられるのは珍しいことです。




とにかくファサードの彫刻がこれでもか、という建物がずらっと並んでいます。
初めは私も喜んで逐一カメラを向けていましたが、だんだんきりがなくなってきました。
20世紀初めの数年間でこういった建築が次々と現れます。
どれだけ裕福な時代だったんでしょう。




ゴージャスな彫刻がてんこ盛りですが、どれも表情は浮かない感じ。むしろ悲壮なものもけっこう見かけます。
これは珍しくちょっと含み笑いしたような顔ですね。


般若っぽいのも発見。


なんで顔に執着したんだろう。これは今回見つけた中で最大級。


孔雀がモチーフの美しい建物。タイルも色彩豊かでした。


中はジムか何か?
歴史的な建築も現代で普通に利用されてるっていいなあ。


建物のひとつはユーゲントシュティール博物館として公開していました。
内部の部屋のひとつひとつがアールヌーボーのインテリアで、それはそれは素敵でした。
加えて、当時からどうやら窓は二重サッシで各部屋にラジエーターがついていたようで、寒い冬にも快適な室内環境だったようです。
断熱仕様はいまいちよくわかりませんでした。

そして、建物の階段の上げ裏が見事・・・。


ユーゲントシュティール様式の建築をずっと見続けると、さすがに満腹感を覚えます。
好きなんだけど、こればっかりでも困っちゃうナ、と。
普通の建物がごくあっさりしたものに見えてきますが、これはこれで地味にデザインを凝らしているんですよね。



それからこの階段の上げ裏の曲線も、シンプルながら好きです。


旧市街を歩くと、こちらはもっと前の時代、中世の頃の建物や石畳の路地が残されています。







謎の階段。


大胆な施工だわ。


旧市街は通りが複雑でなかなか覚えられず、地図が手放せません。
新市街の方の中央市場へ行きました。





まるで「インテックス大阪」規模の巨大市場で、なんでもあって飽きません。
服や寝具、家電まで。


旧市街は大きな川と運河に囲まれていますが、そこを巡る遊覧船に乗りました。




リーガにはコーヒー屋さんが多く、地元の人もよく入っているしテイクアウトもよくしています。
スイーツも安いし、気軽な感じでいいです。
夜お茶をしたこのカフェも、いい雰囲気ながらプチケーキとコーヒーで300円もしません。



食事も1人なのであまり立派なお店には入る気になれませんが、セルフサービスで食べたいものを取って量り売り形式のラトヴィア料理のお店がけっこうあり、小ビールつけても600円ほどで済みました。
予算の限られた私のような旅行者にはとてもありがたい物価です!

ちなみに私は日本から現金を持って行って両替したり前もって両替しておいたりすることはなく、ほぼクレジットカードのみで旅しています。
そこら中にあるATMでクレジットのキャッシングができるので、必要な分だけ現地通貨でお金を下ろして、カード払いできるところではなるべくカードで払うようにします。
帰国してすぐにキャッシングの分を返済すると、これが結局いちばん手数料等少なくて済むし手間もかからないように思います。
国によって状況は違ってくると思いますが、今回の旅ではこのやり方で快適に旅ができました。
*後日カード会社から請求明細がきて、ATMで1回の現金引き出しに105円かかっていたことがわかりました。
それでも、日本の銀行の時間外手数料よりも安いですもんね。


追加:非常出口のサインがかわいい


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