この堂島ビエンナーレ2011のチラシを初めて手にしたとき、なんかオサレっぽいしそうそうたる(特にベテランの)メンバーが参加してるけど、何をしようとしてるのか伝わってこずそのままになってしまいそうでした。
それが、新聞記事で紹介されていたこのビエンナーレの作品のひとつである安部典子さんの作品を見て、俄然観に行く気になっちゃいました。3.11からの新聞を積み重ね、1枚1枚が地層であるかのようにして大地が削り取られた痕の断層を表現したような作品です。
私も震災後しばらくの間の新聞を残していますが、このような作品ができるとは思いもつきませんでした。
仕事帰りに行ったので1時間ほどしか観る時間がなかったのが本当に残念!
期待以上の展覧会でした。
とはいえ、チラシを見て感じた印象そのままに、会場の展示方法もカッコつけててわかりにくい~。
この展覧会の企画はもちろんその前からのものだっただろうけど、3.11を経てそれぞれの作品は大きく変わったのではないでしょうか。
東日本大震災を真正面から捉えた作品もいくつかありました。
その中で私が個人的に気に入ったのは、インドのアニッシュ・カプーアという人の作品、建築模型のパーツを用いながらあり得ない空間を表現してどこかへ連れ去られそうな感じがします。
それから、チームラボ+柳原照弘のアニメーションのジオラマ、100年間の海面上昇のようすを日本画タッチのアニメで描いて、絵柄はまんが日本昔話のような懐かしい感じなのに切ないような気がして目が離せなくなりました。
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