ページ

2023/11/21

奥能登国際芸術祭・珠洲 2023 2日目

 芸術祭最終日、観れるだけ観ていこう〜という思いを挫くかのような冷たい雨の1日となりました。
しっかり朝食をとった後は宿に別れを告げて出発!

初めは旧飯田駅の小さい忘れもの美術館。
小さな駅舎がいい佇まいです。





ホームに出ると、貨車が1両残されていて、中は一面黒板仕様でメッセージなどを書けるようになっていました。




次にこどもたちに好評だったのが、民家に展示された海の生き物の木彫作品。


 ↑  床の間の掛け軸は蛸の墨だとか



 ↑  この掛け軸はもちろんイカ墨?




こんな立派なお宅に住まい手がいないとは、もったいないですね。

次に向かった旧正院駅には、焼酎貯蔵用のタンクを使った巨大な植木鉢が埋められていました。



それから、木造家屋の屋根や壁に穴が開けられアクリル棒が差し込まれた「あかるい家」。
昼間は外の自然光を取り込み、曇天でも作品のタイトルどおり思った以上の明るさでした。
夜は屋内の明かりが闇の中で星屑のように浮かび上がるとのことで、見てみたかったです。


そしていよいよ今回の旅のメインであるさわひらきさんの作品へ。
なんと石川県のご出身だったんですねー、知らなかった。
というわけでこの芸術祭にも1回目から毎回参加されてたみたいです。
使われなくなった公民館を1棟まるごと使った作品で、あちこちに覗く仕掛けがあって、静かでちょっと不気味でかわいい非現実的作風を、こどもたちもそれなりに楽しんだようです。






そして圧巻だったスズ・シアター・ミュージアム。
旧小学校の体育館を再活用して、この地方の民具を展示・保存する博物館機能と現代アート作品を展示する美術館を融合し、圧倒的な物量を立体的に展示する内部が想像以上でした。







ここでランチタイム。
これは今日の予定どおり坂茂さん設計の「潮騒レストラン」で。
「ヒノキの木を圧縮し、鉄骨のような 形状をした世界発となる構造体を主軸にした」とあるように、木製なのに鉄骨造のようで不思議な感じを受けるけど、軽快な印象です。



わたしはお土産にここのミュージアムショップでさわひらきさんのリソグラフをゲット!やった!



ほかにもデザインが素敵なオフィシャルグッズがいろいろあって、右のクリアファイルは民藝のような北欧デザインのようなわたし好みで買ったもの。
左のクリアファイルはアンケートに答えてもらったもの。

ここへ来るまでの道中、海沿いにもたくさん屋外展示の作品があったのですが、海からの風が強く横なぐりの雨となって、車から降りるのを断念したのが残念です。
車から昔ながらの揚浜式製法の塩田も見かけました。

続いて行った、最近国際的にも活躍されている塩田千春さんの作品。
まさかの『塩田』繋がり!?


↑ どうしてこういうキャラになったのか(6歳の人)


↑  でもこの様子を見たほかのお客さんに「あなたが作品だわ」と言われました笑。

夕暮れと閉会の時間が迫る中、インドのアーティストグループによる旧上戸駅の作品。


写真では表現できてないけど、このポツンと光る駅舎の形をうつした作品は、街中ではないからこその良さがあると思います。

そして最後に立ち寄った旧鵜飼駅は香港の作家さんの作品。



17:00、これで今回の奥能登国際芸術祭の旅は終わり。
パスポートのスタンプを数えると48ヶ所中26ヶ所回ってました。
コンプリートするには少なくとも2泊はしないと難しいですねー。
でもでも、がんばって行った甲斐あって大満足でした。





 





0 件のコメント:

コメントを投稿