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2022/08/12

越後妻有 大地の芸術祭 2022 2日目

 しっかり眠ったはずだけど、疲れが取れていないのか頭痛の気配。
わたしの頭痛はひどくなるとごはんも食べられないほどになってしまうので、今日は慎重にゆっくり発進。
それでもいつもどおりのこどもたちにつき合って、かたくりの宿の体育館(廃校を宿にしているので体育館が残っているし、わたしたちが泊まった部屋も1年7組)にある妻有双六という作品で実際に双六をしました。
これがまた楽しい♪
見てるだけでなく、体験することをお勧めします。
朝ごはんもとても美味しかったのですが、もったいないことにこどもたちは持参した味のりでご飯を食べてしまい、おかずのほとんどはわたしのお腹の中に・・・

宿の周りを散策したりしてのんびりしたかったけど、今日は芸術祭の作品をたくさん回りたいこともあって出発。
とにかく作品が多すぎて、土地勘もなく、予習もしておらず、どこから手をつけたらいいのかわからない状況だったので、主な作品の写真が載ったパンフレットをこどもたちに見せて行きたいと言ったところを目指すことにしました。
芸術祭のアプリやガイドブックもあったのですが、わたしはアナログに芸術祭必須のパスポート(4500円、わたしは早割の3500円で購入)やガイドマップ、公開カレンダーを見比べて場所や公開日かどうかを確認するのはけっこう面倒で、ひとつ見たら全部の情報が載ってるものが欲しい!と思いながら、スマホや車のナビがなければお手上げでした。

コロナウイルス感染対策として毎日検温スポットに寄るルールなんですが、さっそく通りがかりに見つけた検温スポットの酒屋さん(営業中)には、立派な建物の中にInvisible Grove〜不可視の杜〜という繊細な作品がありました。




それから上の子のリクエストのあった廃材水族館へ。


次に下の子のリクエストKiss & Goodbyeのある越後水沢駅に行くと、すごく可愛らしい無人駅で、ホームの向こうに広がる緑とこちら側の芝生がとても気持ちよく、コンビニで買っていたパンやおにぎりでお昼ごはんにすることにしました。
鉄ちゃんの上の子は作品そっちのけで、ローカル線に夢中!
1時間に1本もないけどタイミングよく見られて満足してました。



Kiss & Goodbyeの作品はもうひとつ隣の土市駅にもあり、2か所で鉄ちゃんに予定外の時間を取られましたが、わたしの頭痛もおさまってきてよかったよかった。

次に行ったのが、絵本と木の実の美術館で田島征三さんという絵本でよく見かける作家さんが廃校を舞台に壮大な絵本という仕立てでまるごと美術館にしたものです。
こどもたちが屋外の作品で遊んでいる間にわたしは体育館と校舎を見て回りました。
田島征三さんはけっこうなお年と思いますが、教室の間仕切りや天井も突き破るオブジェを学校中に作っていて、溢れるエネルギーを感じました。



↑これは作品ではないけど、元々の下足入れの棚を一部抜いてブーツ(長靴?)用にしてるのが無造作で良い感じ。

ここで15時頃、ほとんどの展示が17時か18時で終わるので、移動時間(車で30分とか平気でかかる)を考えると残り時間で行けるところがもう限られてきました。
この絵本と木の実の美術館のスタッフさんに聞いて、芸術祭のメイン会場のひとつである越後妻有里山現代美術館MonETへ。

美術館に入る前にも、屋外に楽しいモグラTVなどがあってなかなか中に入れず。
口の字型の建物の内側は水が張られていて、入りたいという下の子を止めるので一苦労。
2階に上がってあるポイントに立つと、そのPalimpsest:空の池という作品が立ち現れて驚きます。


現代美術館らしく、かっこいい作品がいろいろありました。
例えば、名和晃平さんのForce


中でも気に入ったのが中谷ミチコさんの遠方の声という作品で、通常は凸となる立体を凹で見せ、見る角度によって見えるものが違うという、これまで経験したことのない鑑賞体験でした。

そろそろ宿に行こうと向かっていると路肩に作品の案内看板があり、最後に寄ったのが最後の教室
これも廃校をまるごと使った作品で、わたしたちの他に鑑賞者がほとんどいないし、こどもたちがいなかったらわたし1人ではちょっと怖かったかも。


そうしてようやく三省ハウスに到着。
前日に泊まったかたくりの宿の感覚(普通の旅館と同様部屋にお茶セットが用意されていた)で特に飲み物も用意して行かなかったら、ここにはお茶セットはおろか自販機などもなくて、水分は必要だからと最寄りのコンビニを聞くと車で10分、5km離れたところをおしえてくれました。
さっそく買い物に行くと、そこは北越急行ほくほく線まつだい駅で、またテンションの上がった鉄ちゃんにしばし付き合わされます。
戻って、シャワーを浴びると夕食タイム。
前日の夕食が特別美味しかったとわかりました。

夕食後、エアコンのない宿で唯一エアコンがついている談話室で宿泊者だけが体験できるプログラムLost Winterがありました。
25分間の作品で、こどもたちは他の宿泊者たちに相手してもらいながら過ごしました。



ひとつの作品を25分かけて味わうってなかなかないですよね。
とてもいい時間でした。
作品プログラムが終わってからも、快適な談話室に残って翌日の作戦を立てようと他の宿泊者たちと情報交換。
ゲストハウスのいいところはこういう交流ですね。
おかげでいいこと聞けました。


話は尽きなかったのですが、翌日は1日芸術祭を楽しんだ後夜の運転で帰阪の途に就かなければならず、わたしはちゃんと寝ておこうと後ろ髪を引かれながら自分たちの部屋に引き上げました。

ちなみに、基本男女別の相部屋のところ、平日で余裕があったので8人部屋を家族3人で使わせてもらいラッキー♪
そして、キャンセル待ちにしていた3泊目も泊まれることになったのですが、その場合は相部屋になりコロナ感染の心配や2泊の予定で出てきたこともあり、かなり迷ったものの延長せずに帰ることにしたのでした。

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