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2014/09/21

『村野藤吾』展

村野藤吾 〜やわらかな建築とインテリア〜』に行きました。
大阪を拠点に活躍した日本を代表する建築家、ということで大阪に住むわたしたちの周りには思いがけず身近なところに村野設計の建築があったりします。
よく知られたものから「え、これもなの?」みたいなものまで。

わたしは名前と有名な建築は知っているものの、なんだかとらえどころのない建築家のように感じていました。
それどころか彼の建築のファサードがけっこう苦手なものが多くて、あまり興味が持てなかったのかも。

今回の特別展では、図面・写真から実際の家具や金物がたくさん紹介されていて、村野さんの建築に対する姿勢がよくわかったような気がします。
そして、外観はあまり好みでなかったとしても、インテリアや家具などはかなり居心地がよさそうに感じました。
それは、村野さんが(立面ももちろんこだわっていたはずですが)人の手や身体に触れるものに重きをおいていたからだと思うのです。
得意な階段をはじめ、曲線を多用したやわらかなデザインはアールヌーボーの要素もうかがえてとても上品で、わたしの苦手な単にまるまるっとした可愛らしさのようなものは全くありません。

一部の建築は老朽化等のため現存しないのですが、身近に遺されている建築を失ってしまう前に体験しておかなくちゃという想いです。

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