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2013/04/11

『スラムドッグ$ミリオネア』

2008年/イギリス・アメリカ
監督:ダニー・ボイル

さすがアカデミー賞受賞作品、純粋におもしろかったです。

インド・ムンバイのスラムで育ち、コールセンターのお茶汲みをしている主人公ジャマールがテレビのクイズショウで次々と問題に正解していき賞金を勝ち取るのですが、それぞれの質問の答えを無学なジャマールがなぜ知っているか、彼の生い立ちを回想しながら謎がわかるという筋立てです。

スラムの子供たちの状況はほんとうに悲惨。
でも、意外と子供たちはたくましく明るく生きています。
私はインドに2回行ったことがありますが、ぼろぼろの格好をしたほんの子供が赤ちゃんをだっこしながら悲しそうな顔をしてお金をせがんでくることがよくあります。
私はそこでお金をあげたものか考えてしまうのですが、私から離れるとその子供は笑いながら元気に走って行くのです。
映画では大人たちがスラムの孤児たちを集めてそうやって「仕事」させていました。

そんな中でジャマールはひねくれもせず、初恋の女の子をずっと追い続けながら、最後にはクイズに勝ち彼女とも再会できたのでした。

現実にはここまで痛快な人生はなかなか難しいでしょうが、だから映画。

最近のインドは女性に対する犯罪が多発していて哀しくなります。
インド人のしたたかさや子供でも何カ国語でも話せてしまうような生きる力が魅力的な国なのに、貧富の差や差別は全然なくならないみたいですね。

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