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2023/11/17

奥能登国際芸術祭・珠洲 2023 1日目

 芸術祭のホームページにはいくつかモデルコースの提案があって、その中の『親子で楽しむ体験型作品をめぐる』コースをベースに観たいところに行けるだけ行こうと出発。

まず「のらもじ発見プロジェクト」へ。
「のらもじ」って?と思ってたら、「野良文字」だったんですねぇ。
昭和の商店街の看板には個性的で魅力的なフォントがいっぱい。
それを採取するプロジェクトでした。
そのフォントを使ったスタンプをそれぞれの商店の店先に置いてあって、専用のポストカードを買ってスタンプラリーをすると思いがけない文章が完成するという楽しい企画。




その次に入った旧時計店では、作品もおもしろかったけれどザ・昭和な会場のインテリアがとても可愛くって目を奪われました。




付近にはわたし的にいい塩梅の佇まいのこんな建物も。


その後いろいろ観ながら、廃線となったJR能登線の旧蛸島駅へ。
ここには能登線の車両が1両だけ遺されていて、小6の人の鉄ちゃん魂に火がついてしまい、作品が展示されている旧駅を全部めぐることになります。






旧珠洲駅では寒い中作家さんが展示とパフォーマンス。


そして、空き家の民家を会場にした展示が圧巻。








これでもかと民具が並べられ、地元のお祭りの様子が映像で流れます。
こちらのお祭りはとても盛んなようですね。
あちこちでその集落の山車を収蔵する大きな倉庫が見られました。

能登は瓦の産地でもあるんですね。
その瓦を使った台湾のアーティストのグループの作品。




次の写真は、ちょっと難解だったけどフォトジェニックで美しかった養蚕飼育所を会場にしたインスタレーション。


次は旧小学校体育館でのインスタレーションで、クランプで締めただけの杉の角材を倒壊した御神木の丸太で釣って、この地方の稲妻を表したそう。




旧保育所に展示された作品は、作家が「子どもたちのための場所だった旧保育所を遊び心と偶然性で満たしたいと考えた」とおり、子どもたちが離れ難い楽しい作品でした。


最後に漁港に設置されたピアノの作品。
ピアノから引き伸ばされたワイヤーを離れたところから奏でる趣旨に構わず、普通に座って弾く小6の人笑。
風が強い日にはエオリアンハープとして風が響きを奏でて、参加者とセッションできるという試み。




この日のお宿は民宿山中荘
民宿だから「誰かのお家みたいなとこだよ」とこどもたちには話していましたが、着いてみるとけっこう立派で、ちょっとした旅館みたい。


部屋は6畳でこぢんまりしてたものの、食事をとった大広間は凝った造りになってました。





わたしはこの障子の桟が気に入りました。

正直お料理は普通に美味しい程度でしたが、特に女将さんが気さくでフレンドリーでとても親切で、料金もリーズナブルでお勧めです!

お風呂で冷えた身体を温めて、お腹いっぱいになると、ふかふかの布団で21:00過ぎには就寝。
次の日も芸術祭を1日中観て回った後、夜は運転して帰らなければなりません。




2023/11/16

奥能登国際芸術祭・珠洲 2023 0日目

 去年母子3人で新潟まで『越後妻有 大地の芸術祭』に車で行って、大満足だったけど疲れたなー、もうこんなことしないだろうなーと思ってたのに、性懲りもなく第二弾。
今回も地方のトリエンナーレですが、初めて訪れる能登です。
うすうす気にはなってた奥能登国際芸術祭だけど、好きな作家さんが参加していることを知って、俄然行くモードに。
その作家・さわひらきさんは2005年の横浜トリエンナーレで初めてお見かけして以来だから、かれこれ20年近くファンなんです。

事前にガイドブックを手に入れようとしたけれど、すでにネット販売では完売。
でもホームページがなかなかよく出来ていて、結果的にガイドブックなしでもなんとかなりました。

秋はいろいろとイベントが多く、連休も何かしら予定があって、芸術祭会期最後の週末にすべり込みで行くことにしました。
というわけで、現地で土日フルに観て回ろうと思うと、金曜日の夜に行って日曜日の夜に戻ってくるスケジュールになります。
夜間の運転のため、車の後部シートはフラットにして枕や毛布をあるだけ持ち込んでこどもたちが眠れるようにします。
常に睡眠不足のわたしは1週間前くらいからいつもより長めに睡眠をとるようにし、金曜日はお昼寝もして体勢を整えたつもり。
目的地まで正味6時間ほどのところ、21:30出発で9:30からの鑑賞時間開始まで12時間かけて到着したらオッケーののんびり行程です。

結局1時間半走っては眠くなって1時間半の仮眠、また1時間半走って1時間半仮眠という具合で、頼りにしていたGoogle Mapの音声がなぜか出ず、高速を間違えて降りてしまったりというハプニングもありましたが、朝食タイムも含めちょうど9:30に予定どおり珠洲市に到着しました。

1週間前まで半袖でも過ごせるくらい暑い日があったのに、この週末の能登はなんと最高気温10℃とのことで、備えてきたつもりでも想像以上の寒さ。
でも土曜日はなんとかお天気はもちそうな予報でした。

2023/09/22

旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設

 夏休み、佐世保に行くことがあり、新聞記事で紹介されていた旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設へ。
わたしを惹きつけたのは、ここが去年放送されたドラマ『17歳の帝国』のロケ地として使われたということも大きいんだけど、もともとの廃墟好きの血が騒いだから?です。

100年前に完成した3基の無線塔は1辺300mの正三角形の頂点に位置し、だんだんと近づくにつれ姿を現し、S F的な眺めにテンションが上がります。
めちゃくちゃかっこいい・・・



建設当時新しい技術だった鉄筋コンクリート製で136mもあり、塔の高さを100層に分け、丁寧に1層ずつ締め固めながら打設されたそう。
今も外観にひび割れなどは見られず、とても美しい構造物です。


1基は内部も見学でき、風が吹き抜けていました。



3基の無線塔の中心には電信室があり、こちらもドラマの舞台のモデルになったもので、内部が見学できます。
こっちの方がより廃墟っぽくてドキドキ。






実際は保存会の方たちが周辺を整備したり案内をしてくれたりと打ち捨てられた廃墟というわけではないですが、ひんやりとした建物の中1人でいるとぞわぞわとします。
あと100年は大丈夫とも言われていますが、周囲の風景も含め、このままでいてほしいと思います。





2023/09/08

長島有里枝「ケアの学校」展

 もう半年以上経ってしまいましたが、これは忘れたくないので・・・
2月のマツモト建築芸術祭に行ったときに、名古屋で長島有里枝さんの展覧会があると知り、松本から大阪に戻る途中もともと名古屋で1泊の予定だったのでちょうど良かった!と「ケアの学校」という展覧会に寄りました。

長島有里枝さんと言えば、わたしと同世代の写真家さんという認識で、初めの出合いは20代半ばの頃今はなき心斎橋のアセンスという本屋さんでたまたま手に取って気に入った写真集を買ったところから。


当時はHIROMIXたちとガーリーフォト(女の子写真)ブームを牽引したとされ、わたしは梅佳世と同様長島さんにもポップでキッチュなイメージも持ってました。
なんとなく気になる感じで、後にこんな写真集も買ってます。


まあ持ってるだけで真剣に見てるわけではないですが・・・

それから何年も経って、SNSで知人がおすすめしていた彼女のエッセイ『背中の記憶』を少し前に読んで、ずっと美大生のイメージのままだった人が大人の女性になってたと実感!
現在もときどき朝日新聞の書評ページの芸術系の本の欄に寄稿されていますが、フェミニズムを修めたり大学で教えたり、ほんと大人!
エッセイは、わたしにもこんな文章が書けたらと思うようないい文章を書かれていて、いろいろ受賞もされたようです。

そんな長島さんの展覧会ですが、ネットでチラシを見ても「ケアの学校」とは何かよくわかりません。
とにかく行けば何かわかるだろうと、大きな荷物を持ったまま小5男子と5歳女子を連れて行きました。

そしたら、会場に入ってもとりとめもなくいろんなコーナーがあってまだ全然わからない。
そこに女性が話しかけてきて、もしかして「長島さんですか???」と聞くとまさにご本人で、ちょっとミーハーばりにテンションが上がります!
長島さんはこどもたちと一緒に絵を描いたり、スナップ写真をどこに貼ろうかと相談したり、自然に過ごしてなんか不思議な感じ。
特別なことではなく、何気ないことを淡々とするもしないも、関わりをもつのももたないのも「ケア(=ご自愛)」の時間てことかな〜となんとなく思ったのでした。