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2023/09/08

長島有里枝「ケアの学校」展

 もう半年以上経ってしまいましたが、これは忘れたくないので・・・
2月のマツモト建築芸術祭に行ったときに、名古屋で長島有里枝さんの展覧会があると知り、松本から大阪に戻る途中もともと名古屋で1泊の予定だったのでちょうど良かった!と「ケアの学校」という展覧会に寄りました。

長島有里枝さんと言えば、わたしと同世代の写真家さんという認識で、初めの出合いは20代半ばの頃今はなき心斎橋のアセンスという本屋さんでたまたま手に取って気に入った写真集を買ったところから。


当時はHIROMIXたちとガーリーフォト(女の子写真)ブームを牽引したとされ、わたしは梅佳世と同様長島さんにもポップでキッチュなイメージも持ってました。
なんとなく気になる感じで、後にこんな写真集も買ってます。


まあ持ってるだけで真剣に見てるわけではないですが・・・

それから何年も経って、SNSで知人がおすすめしていた彼女のエッセイ『背中の記憶』を少し前に読んで、ずっと美大生のイメージのままだった人が大人の女性になってたと実感!
現在もときどき朝日新聞の書評ページの芸術系の本の欄に寄稿されていますが、フェミニズムを修めたり大学で教えたり、ほんと大人!
エッセイは、わたしにもこんな文章が書けたらと思うようないい文章を書かれていて、いろいろ受賞もされたようです。

そんな長島さんの展覧会ですが、ネットでチラシを見ても「ケアの学校」とは何かよくわかりません。
とにかく行けば何かわかるだろうと、大きな荷物を持ったまま小5男子と5歳女子を連れて行きました。

そしたら、会場に入ってもとりとめもなくいろんなコーナーがあってまだ全然わからない。
そこに女性が話しかけてきて、もしかして「長島さんですか???」と聞くとまさにご本人で、ちょっとミーハーばりにテンションが上がります!
長島さんはこどもたちと一緒に絵を描いたり、スナップ写真をどこに貼ろうかと相談したり、自然に過ごしてなんか不思議な感じ。
特別なことではなく、何気ないことを淡々とするもしないも、関わりをもつのももたないのも「ケア(=ご自愛)」の時間てことかな〜となんとなく思ったのでした。

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