たしか話題の本だったよなぁ、と読んでからわかったのが2019年の本屋大賞受賞作品。
たしかにたしかに、これは誰かに伝えたくなる本だと思いました。
私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。
生みの両親の後、何人もの血の繋がらない親の元でバトンを繋ぐように次々と愛情をもって育まれた少女の物語。
ファンタジーだとわかってはいるけれど、とても温かい気持ちになり最終章では涙が出てしまいました。
私自身、血の繋がらないこどもたちと暮らしている(育てていると言うのはちょっと気が引ける)わけですが、ちゃんと愛情をたっぷり注げているのかというと、将来こどもたちに聞くのがこわいというのが正直なところです。
でも、家族って血縁じゃないんだ、一緒にごはんを食べて喋ってそばにいることなんだ、と言ってもらえたようで、背中を押してくれる本です。
まぁ、家族が変わるたびに苗字が変わらなくていいんじゃない、とか、結婚式で最後の父親から新郎へとバトンが渡されたというところなど、主人公が女の子じゃなかったら成立してたのかな、などのツッコミはありますが、登場人物がほぼ善人だけだというのはフィクションのいいところですね〜。
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