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2013/03/31

詩仙堂

修学院離宮ついでに一乗寺の詩仙堂へも行きました。

あのスケールの修学院離宮の後に観るとちょっと損しちゃったかなという感じですが、アプローチはとても気に入りました。



ちょっと変わった屋根の形です。
櫓みたいになっているのと、瓦屋根と萱(?)葺き屋根の組み合わせが不思議。


奥に見える庭の切り取られ方が素敵でした。


2013/03/29

修学院や一乗寺の周りを歩いてると、蔵をあちこちで見かけました。
それで、この地域に共通なのかわかりませんが、ほかではあまりないような形の窓がかわいかったので・・・




画材の梅皿みたいでかわいい。
壁厚を活かしたデザインですね。

2013/03/28

修学院離宮

本命は桂離宮でしたが3ヶ月先まで予約いっぱいで空きなし、修学院離宮なら予約できたので初めての参観です。
同級生の同業者Eちゃんと一緒に参加しました。

3月中旬でしたがブラウス1枚で十分なほど暖かい(暑い)日で、日傘を持たずに行ったのを後悔しました。



門の屋根は杮葺き。
塀とも経年変化でいい具合です。



なんとも贅沢な庭園の先に建物があります。


これ見よがしの派手さはなく落ち着いた部屋です。


この樋の掛け方をわたしは初めて見たのですが、素朴ながら野暮ったいわけでなく、とても気に入りました。
竹をただ半割にしただけのようなので、数年ごとに掛け替える必要はあるんでしょうね。


この建物はL字型に和室が配置されていて、どの部屋からも庭園が楽しめるようになっています。
そして、できるだけ開口を広く取るために建具の戸袋をなくしてしまっているので、全開口するときには建具は外してしまうとのこと。
思い切ったデザインです。



そのため、写真ではわかりにくいのですが、枠の出隅部には板戸を回転させるための金具が取り付けられています。



何カ所かある門の扉のデザインも素敵。


松並木の間を天皇たちが馬に乗って通った道。
こんな形の低い松があるんだなぁ。

実は土手のようになっているこの並木道より低いレベルは畑になっています。
皇室用の野菜を作っているのか!?と、私たちを案内してくれている人に聞くと、なんと普通に有料で貸し農園をしてるとのこと。
完全予約制で、入口で身分証明書も確認され、参観に宮内庁警察がついて回るような場所で、一般人に貸し農園て!


なぐりの塀もいい色になってます。


門の控えがやけにごついです。


竹塀は最近やり替えたようで、ぴかぴか。
やっぱり時間がたった方がしっくりきていいですね。


こちらも庭園に隠れるように建物があります。


違い棚のバランスが絶妙。
そして、壁紙といっていいのか、幾何学模様とこの色彩のチョイスのセンスが素晴らしいと思います。


この部屋から眺めるお庭。
ちょうどお昼になる時間帯ですが、日影になってるんですね。


内法高さと半間のハイサイドライト的な開口部の高さをわざと変えているところが面白い廊下部分。


現代では使えないでしょうが、この低く抑えられた欄干がまた素敵ですよね。


軒先はなぜこの形?


いちばん高いところにある建物。


何度もこの景色を見てるだろうに、宮内庁警察の方が端のところでこの景色を写メ撮ってました。
やっぱりお天気の日にこれだけの景色を見るとついつい残しておきたくなるんでしょうか。
「よいよい」とEちゃんとニヤリ。



三和土には「ひふみ石」が埋め込まれています。




一段高くなったところは天皇が座る場所で、ここから絶景を見下ろすのです。
文字どおり特等席。


部屋の周りの縁側部分の床板が、部屋側の1枚だけ板目だったのはなぜなのか、案内の方に聞きそびれ今も気になっています。



日本庭園は非常に計算されて作り込まれているのですが、西洋の庭園と対極にあります。
例えばヴェルサイユ宮殿の庭園なども有名ですが、日本庭園と違った緊張感と人工的な雰囲気に満ちていて、わたしは何かストレスを感じます。
日本庭園も様式美をもった自然を表現するのに、かなり人為的で緊張感がありますが、何かが違うんですよね。
どちらかといえばイングリッシュガーデンは日本の庭に近いかな、とか思いながら歩きました。

ここから少し下るとまた貸し農園があって、ブルーシートが視界に入ってきたりしてEちゃんと「ブルーシート禁止〜!」と言いながら、この広大な離宮を駆け足で後にしました。
ほんともっとゆっくり過ごしたかったのですが、案内人の方と一緒でないとダメなのでせかされるのです。

桜の時期や紅葉のシーズンだとさらに素晴らしいでしょうが、そうなると予約は全く取れないでしょうね。
桂離宮もそのうち行きたい!

2013/03/15

さよなら 梅田貨物駅

梅田貨物駅ご存知でしょうか。
あんな1等地に何本ものレールが並んだ広い敷地を占めた貨物駅が今日を最後に85年の歴史の幕を閉じるそうです。


わたしは数年前までその貨物駅からすぐの線路の目の前の建物に住んでいました。
なかなかほかでは見られない風景だし、おそらく鉄ちゃんを含む多くのカメラマンさんに人気の撮影スポットでもありましたが、住人にとってはそんなに生活環境がいいとは言えませんでした。
クーラーが苦手なわたしは夏は窓を開け放して寝るのですが、夜中でも行き来する貨物列車の派手な連結のガッシャーンという音に何度も起こされました。
それから、何両も連なるコンテナ車両が延々と通過する音もかなりのもので、テレビを観ていたら通りすぎるまで音量上げないと聞こえなくなりました。


現在はそこから少しだけ離れた静かな場所に住んでいて快適ですが、貨物駅のところを通りかかるといつも誰かがカメラを構えていて、勝手に誇らしい気持ちになったものです。
上の写真たちもそういった方たちが撮ったと思われるものを拝借しております。

明日からはもうあの重い響きも聞こえなくなって、「うめきた」の開発が進むんでしょうね。
さみしいなぁ。

2013/03/13

やっちゃった


昨日、ショッピングセンターの駐車場で鍵閉じ込みしてしまいました。

何人家族やねんというくらい大量の買い物で、とりあえず携帯も財布も入ったかばんとともに放り込んだら、電子式の錠が勝手におりて数ヶ月ぶりのがびーんという状況。
私1人ではお手上げで、お店のサービスカウンターに助けを求めて、カウンターのお姉さんも励ましてくれながら車の保険会社に連絡をとってくれました。

思ったところにつながるまではたらい回しでなかなかでしたが、つながってからはとても早い対応で、約10分後には鍵あけのスタッフの方が車のところに来ていました。
日本のサービスのすごいところです。

今回勉強になったのは、くれぐれも車の鍵は最後の最後まで身体から離すべからず、ということ。
それから、このお店には今後足を向けて寝られません!

2013/03/10

住宅改修の見学会

2週続けて住宅の改修の見学会にお邪魔しました。


初めは、若手の工務店によるRC建築の内装改修。


LDKの壁の一面に大谷石を貼ってますが、床の杉とのコンビネーションの色合いがいい感じでした。
フロアランプはネオン管を加工したもので、他の小物もあわせて販売もしています。
最近、同年代の人が開催する現場見学会ではお友達の家具や小物等を展示・販売するのがはやってますね。



キッチンは家具でつくっていて、IKEAのパーツをうまく使っているようでした。
コンロ横の壁にはわたしの大好きなモザイクタイル。


トイレの片隅の潔い照明器具もいいと思いました。


もともとのビルの階段をそのまま活かした階段もゆったりとしてました。


そして、今年度私が通った「住宅医スクール」の先生の長屋改修の見学会へ。


コンパクトにまとめられたキッチン。
最小の動線で使い勝手よさそうです。


トイレはゆったりと、窓と照明に障子使いです。
窓の障子は太鼓張りで寒さ対策にもなります。


トイレの出入口は2連引戸で開口を大きく取れます。
トイレの扉にはよく明かり取りの小窓がついてますが、わたしはあまり好きではありません。
ここのトイレは扉の上に細い欄間を設けて、おそらくツインカーボというポリカーボネート素材のパネルを入れていて、うまいなぁと思いました。


2階の階段を上がった廊下のコーナーにこんな小さな棚板がありました。
下にコンセントがあり棚板に配線用の孔があけてあったので、たぶん電話の子機を置くんじゃないかなという感じです。
このちょっとした配慮は嬉しいですよね。


玄関ポーチは格子戸です。
照明と表札、インターホン、郵便受けがすっきりとおさまっていました。


表札のこの文字はアクリルの切り抜きだそう。
すっきりと美しくて、コストパフォーマンスもいいようで、私もどこかで使ってみたいです。


2件ともいろんなヒントをいただいて、充実の見学会でした。