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2014/07/28

『バルテュス展』

京都市美術館で開催されている『バルテュス展』へ行ってきました。
何やら人気があるそうな触れ込みで、夏休み最初の3連休だったので午前中に出かけると心配したほどの混雑ではなく、ゆっくり観ることができました。

この人のこの作品、と認識してなくてもバルテュスの絵はどこかで見たことがあるんじゃないでしょうか。
独特な写実で、惹かれてしまう絵です。

デビュー時の挑発的なポーズをとる少女の絵はスキャンダルを狙って描かれたようですが、バルテュス自身は「完璧な美の象徴」として少女を描き続けたということです。

下世話な話ですが、彼をロリコンとみる人もあり、またそれは否定されているようです。
現実には30歳ほど年の離れた義理の姪と一緒に暮らしたり、最後の奥さん(日本人)も彼が50代半ばのときに20歳で見いだしたのです。
バルテュスはこどもの頃から東洋の文化に興味を持っていたようですが、とくに日本に親和的だったのは日本人のネオテニー性にあるんじゃないかと、わたしは勝手に思うのです。

一般的に日本人には新築の家とか新卒採用とか、古き良きもの・成熟したものより新しいもの・手つかずなものをよしとするところがあると思います。
女性に関していえば若いうちが華であるように言われ、もっといえばあまりかしこくない方が可愛いなんていう人もいるかもしれません。
バルテュスが少女に対してそういう考えを持っているとは決して思いませんが、未成熟なものを愛でる感覚は近いんじゃないかと思います。

数年前の『ネオテニー・ジャパン展』はわたしが知ったときにはもう終わってしまっていて、でもどうしても気になって図録だけ手に入れたのですが、わたしがバルテュスに興味があるのと同じ流れだと思いました。
『ネオテニー・ジャパン展』のキーワード「幼形成熟」とは人間そのものという話もあるのです。
だから気になるんでしょう。

2014/06/01

電話

先日、携帯電話にめずらしい人からの着信が・・・
10年前くらいに中古マンションをほぼ丸ごとリノベーションのプランを提案させていただいた住まい手さんでした。
工事完了以降はほとんど連絡を取り合うこともなかったので、突然の電話にびっくりしました。

ちょっと神経質なところのある方だったので、もしかして今さら何かクレーム?という可能性も考えながらちょっとだけ身構えて電話をかけ直すと・・・
なんてことはない、隣の住戸で改装工事が始まって、わたしのことを思い出して電話してくれたとのことでした。

当時まだ2〜3歳でとってもかわいかったお嬢さんももう中学生になったそうで、時間がたつのはほんまに速いなぁと思うとともに、ふとしたことで連絡してくれたことに嬉しくなったできごとでした。

2014/05/25

「集う家」見学

大学の後輩で設計事務所MUKを主宰されてる村上あさひさんの竣工物件を見学に行ってきました。
シンプルでやさしい設計の中で、わたしが気に入った部分です。


壁全面をタイルで仕上げた洗面。


幅が取れないけれど、人が集まる家なので奥行きを取って少し特別感を出したというトイレ。
無難にダウンライトで済ます場合も多い場所ですが、わたしもブラケットが好き。


トイレの明かり小窓も既製品は味気ないけど、こんなスリットだったら内外の気配も感じられずすっきり見せられる。



1階リビングと2階ホールをつなぐ換気も兼ねた小窓。
こどもにはとくに嬉しい仕掛けでしょう。


広い玄関土間にステンドグラスを仕込んだ玄関扉。

「musubi まちの家」見学

友人に誘われて「musubi まちの家」というサービス付き高齢者向け住宅を見学に行きました。
設計が谷尻誠さんという若手有名建築家というのにミーハー心を掴まれて行ったわけなのですが、建築より運営会社のコンセプトに印象が強く残りました。



内部は樹を植えた吹き抜け空間にトップライトを設けた回廊を中心に個室が配置されています。
植栽を担当された園芸家の方は、内部の植木は冒険だと話されていましたが・・・


手摺はシンプルながら法定の高さと実際に手をかける部分とがうまくデザインされていて良いなと思います。

運営会社はこれより前に住宅型有料老人ホームを成功させているのですが、老人ホームがそれだけで閉じておらず地域に開かれた施設となっています。
言うは易しですが、実際にそうなっているのは魅力的なカフェが併設されているおかげです。
ランチタイムには近所の人たちで満席になるそうです。
そして今回は施設以外の人ももちろん利用できるクリニック併設で、入居者や家族だけでない人の出入りが普通にある場として、新しい形の老人ホームをめざしています。

2014/04/29

宝塚オープンガーデンフェスタ2014

今年で13回目となる宝塚オープンガーデンフェスタに2年ぶりに行きました。
宝塚の山本地区には植木産業・造園業者が多く、ガーデニングに励む住民もたくさんいて、年に一度一般に公開してくれるイベントです。

今回はあまり時間がなかったので、まずは2年前にお邪魔してとても気に入ったお宅に再訪しました。

もともと和風の庭だったようですが、きちんとし過ぎないイングリッシュガーデンとでもいうんでしょうか。
わたしは庭や植物について全然知識がないのでなんとも言えないんですが、好みなんです。



額の縁だけを無造作にかけてあるのが、センスあり。


庭を眺めながらウェッジウッドのカップでコーヒーをごちそうになりました。


アンティーク雑貨の商売もされているようですが、雑然とした室内もセンスの良さでいい雰囲気。



アルミサッシを隠す手前の木製サッシは硝子も入ってなくてエイジング狙いっぽい塗装がされてます。


ボーダーを入れた階段は額や小物がうまいこと配置されていて、もとはごく普通のたいしたことない(失礼!)住宅とは思えない。




室内のリフォームはご主人がされたそうで、日曜大工的な腕前がかえってアンティークの家具や雑貨によく合っています。
それにしても、こんなに雑多なのに調和してるのがすごい。










玄関ポーチにもこんな家具を置いたり・・・思いつかないなぁ。


宅配の乳飲料も既製のプラスチックケースではなく、こんな籠に入ってると雰囲気を壊さない。



ご自宅前でこのイベントに合わせてフリーマーケットを開いていらっしゃいます。
このだるっとしたスウェットのおばさん(失礼!)がこの素敵なお住まいと庭のお宅の奥様で、コーヒーをごちそうしてくれたり、ご自分で育てられた苗をプレゼントしてくれたり、とても気のいい方なんです。



もう1カ所、今回初めて知ったヴォーリズ建築の高崎記念館へ行きました。
東洋食品研究所が所有していて、ドラマやプロモーションビデオの撮影などにも使われているそうです。

通常は館内の見学に予約が必要とのことですが、このオープンガーデンフェスタ中も然り。
スタッフの方が丁寧にいろいろ説明してくれたのは本当によかったのですが、イベント中だけでも内部の見学オッケーにしてくれるように気を効かせることはできなかったのか、かなり残念でした。

コロニアル様式はとくに好きなスタイルではありませんが、とてもよく保存されていて、この建物のある高台からの眺めは素晴らしいです。
お庭は竜舌蘭など珍しい植物もありましたが、オーナーだった高崎達之助氏の好みなのかちょっと金持ち趣味的に感じられてわたしにはイマイチ。