今年に入って初めての家族揃っての遠方へのお出かけで徳島へ。
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言解除で、久しぶりの遠出が嬉しい!
そんな気持ちに呼応するかのような快晴の日曜日でした。
『それぞれのながめ ―河合美和、児玉靖枝、増田妃早子、渡辺智子』
長年にわたってグループ展を続けている女性の作家さん4人による展覧会。
そのうち渡辺智子さんとはかれこれ30年近くお付き合いさせていただいています。
いつもはこぢんまりとしたギャラリーでの展示で、行くと作家さん在廊の場合はいろいろとお喋りしながら楽しく拝見するんですが、今回は美術館の大きなスペースでしんとした中作品と正面から向き合って、という体験になりました。
やっぱり天井が高いのとかなり引いて観られるのは美術館ならでは。
近くから観るのと全然違って見えることがあります。
智子さんの作品はとくに実際に観ないことにはわからないことがあります。
印刷や画面などメディアでは見えないオブリガード(対旋律)のような半透明の描線が、作品に近寄ると地と図が反転するかのように見えてくるのです。
とてもやさしくて繊細、そしてどこか哀しげでもあるような作品に、美術館の用意した観賞シートの「絵画は、時の流れの中で、日常の幸せな時間を永遠のものとして遺し得た。絵描きは、永遠には続かない私たちのいのちの時間に、ときに魔法をかけることができる。」という言葉がすごくしっくりきたのでした。
同時に観た所蔵作品展も良かったですよ。
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