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2017/01/22

THE PLAY

会期が終わって1週間経ってしまいましたが、『THE PLAY since1967 まだ見ぬ流れの彼方へ』展に行ったときのことを。

THE PLAYという美術家集団のことをそれまで知りませんでした。
関西を中心に、メンバーは固定ではなく流動的で、『かたちに残る何かを「作る」のではなく「体験する」この集団は、メンバーで集まって企画を練り、準備し、実行し、報告することを実に50年近く続けて』きたということです。
ユニークなその企画は、発泡スチロール製の筏で川を下る、京都から大阪へ羊を連れて旅をする(羊飼い)、山頂に丸太材で一辺役20mの三角塔を建て雷が落ちるのを10年間待つ(毎年組み立てて2ヶ月前後過ごし解体する)といったもので、だからどーしたと結果を求められても答えがないものでした。

『その体験を日常に持ち帰る』ためにナンセンスとも思える壮大なことをやってのけるその行動力に脱帽。
ただそのことのために時間もお金もつぎ込むって、果たしてわたしにはできるんだろうか。
彼らのやってきたことに興味や羨望の思いを持っても、例えばわたしが20歳前後の頃にTHE PLAYの存在を知ったとして、果たして参加したんだろうか。

20代半ばから仲間達と毎年のようにオリジナルのカレンダーを作っていますが、なんというか簡単に済ませちゃっているというか本気度が違うというか・・・
いろいろ考えさせられた展覧会でした。

以下、撮影オッケーだった展覧会場にて。


結局、10年間この三角塔に一度も雷は落ちなかったらしい。
会場でも2フロアにまたがって余りある高さのこの塔に上って組み立てることを考えるとぞぞぞっとしました。




筏で川下りはけっこうやってみたいかも。








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