そして、これまで初詣は毎年出雲大社に行ってましたが、最近のパワースポットブームもあり、去年の初詣で出雲大社まであと2kmというところから2時間もかかったことから、今年の初詣は出雲大社でなく伊勢神宮に行くことに決定!
とはいえ、お正月の3が日の伊勢神宮は出雲大社をはるかに凌ぐ人出でしょうから、行ったのは1月半ばになります。
ちょうど最強の寒波がやってきた週末、近鉄電車でまずは伊勢神宮の外宮へ。
そしてバスに乗って内宮に参りました。
どちらも広い境内が神々しい雰囲気を高めていると思いました。
そして、我が出雲大社と比べて気づいた点は、参道と本殿が正面に向かい合っていないこと。
出雲大社は参道をまっすぐ行くと本殿が正面に現れますが、伊勢神宮の場合はそうじゃないんですね。
それから、伊勢神宮は遷宮があるため社殿が新しく美しいですが、年月を経た滋味のようなものは出雲大社の方が上回っているかな☆
伊勢で絶対食べようと思っていた伊勢うどんと赤福本店(かなり混雑していましたがこちらの接客は見事でした)での出来立て赤福を両方とも食べたあとは、4歳の人のための近鉄電車の観光列車「つどい」に乗って終点の賢島へ。
賢島の駅舎は村野藤吾氏の設計と聞いていたのに、あんまりさりげないのでスルーしてしまうという失態。
それから、わたしにとっては今回のメインの志摩観光ホテルに到着です。
こちらは去年の伊勢志摩サミットで各国首脳が泊って会談が開かれた老舗ホテルで、賢島駅と同じく村野藤吾氏の設計なのです。
こぢんまりとしていますが、入ってすぐのロビーがまず素敵。
大人ですね〜♪
サミット前にリニューアルしたそうで、古さを感じさせないけれど、ピカピカにしていないところがいいです。
耐震補強で以前にはなかった柱が各所に追加されていますが、うまくつくってあって違和感ありません。
裏動線にあった階段の手摺ですが、これはオリジナルのままということ。
やり過ぎないデザイン、でも村野氏のもつ優しさが表れている気がします。
わたしたちが泊ったスタンダードの客室も、落ち着いたデザインでこの眺め!
先ほどの窓際スペースのシーリングライトはいかにも村野デザイン。
バスルームの天井照明は天井を角がRの長方形で切り取った間接照明。
メインダイニングは伊勢海老のスープと鮑のステーキが有名なフレンチレストランですが、だだっ広くて250名収容とのことで、なんだか大食堂の趣。
藤田嗣治の大きな絵をはじめ、絵画コレクションは充実していました。
泊った翌朝、館内ツアーがあったのでもちろん参加。
いちばん初めに建てられた建物が現在はクラブハウスとして使われています。
こちらの建物も、それとわからないように耐震補強で柱が追加されたりしています。
オリジナルはどうだったかわかりませんが、名栗のウッドデッキ。
暖炉前の床の煉瓦タイルがヘリンボーンだったり。
こちらは現在はバーとして使われていますが、当時はメインダイニングだったそうです。
当初ミキモトの真珠を買い付けにくる海外からのバイヤーたちの宿泊用につくられたホテルということですが、そのせいかけっこう和を意識したデザインかな。
志摩観光ホテルは、派手さはないけれどゲストラウンジや図書室などパブリックスペースが充実していて居心地がよく、何よりスタッフがほんとうに上等だと感じました。
本来は大人のための場所で小さい人を連れて行くようなところではないかもしれませんが、みなさん上手に接してくれました。
夏にはガーデンプールも利用できるそうなので、ぜひ2連泊くらいでのんびりしに再訪したいです。
近くないし、うちの家計からすると出費は大きいので、臨時収入が必須ですが!