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2017/01/29

伊勢神宮と志摩観光ホテル

恥ずかしながら、これまで伊勢神宮には行ったことがありませんでした。
そして、これまで初詣は毎年出雲大社に行ってましたが、最近のパワースポットブームもあり、去年の初詣で出雲大社まであと2kmというところから2時間もかかったことから、今年の初詣は出雲大社でなく伊勢神宮に行くことに決定!
とはいえ、お正月の3が日の伊勢神宮は出雲大社をはるかに凌ぐ人出でしょうから、行ったのは1月半ばになります。

ちょうど最強の寒波がやってきた週末、近鉄電車でまずは伊勢神宮の外宮へ。
そしてバスに乗って内宮に参りました。
どちらも広い境内が神々しい雰囲気を高めていると思いました。
そして、我が出雲大社と比べて気づいた点は、参道と本殿が正面に向かい合っていないこと。
出雲大社は参道をまっすぐ行くと本殿が正面に現れますが、伊勢神宮の場合はそうじゃないんですね。
それから、伊勢神宮は遷宮があるため社殿が新しく美しいですが、年月を経た滋味のようなものは出雲大社の方が上回っているかな☆

伊勢で絶対食べようと思っていた伊勢うどんと赤福本店(かなり混雑していましたがこちらの接客は見事でした)での出来立て赤福を両方とも食べたあとは、4歳の人のための近鉄電車の観光列車「つどい」に乗って終点の賢島へ。
賢島の駅舎は村野藤吾氏の設計と聞いていたのに、あんまりさりげないのでスルーしてしまうという失態。

それから、わたしにとっては今回のメインの志摩観光ホテルに到着です。
こちらは去年の伊勢志摩サミットで各国首脳が泊って会談が開かれた老舗ホテルで、賢島駅と同じく村野藤吾氏の設計なのです。
こぢんまりとしていますが、入ってすぐのロビーがまず素敵。




大人ですね〜♪
サミット前にリニューアルしたそうで、古さを感じさせないけれど、ピカピカにしていないところがいいです。
耐震補強で以前にはなかった柱が各所に追加されていますが、うまくつくってあって違和感ありません。


裏動線にあった階段の手摺ですが、これはオリジナルのままということ。
やり過ぎないデザイン、でも村野氏のもつ優しさが表れている気がします。



わたしたちが泊ったスタンダードの客室も、落ち着いたデザインでこの眺め!



先ほどの窓際スペースのシーリングライトはいかにも村野デザイン。


バスルームの天井照明は天井を角がRの長方形で切り取った間接照明。


メインダイニングは伊勢海老のスープと鮑のステーキが有名なフレンチレストランですが、だだっ広くて250名収容とのことで、なんだか大食堂の趣。
藤田嗣治の大きな絵をはじめ、絵画コレクションは充実していました。

泊った翌朝、館内ツアーがあったのでもちろん参加。
いちばん初めに建てられた建物が現在はクラブハウスとして使われています。



こちらの建物も、それとわからないように耐震補強で柱が追加されたりしています。


オリジナルはどうだったかわかりませんが、名栗のウッドデッキ。


暖炉前の床の煉瓦タイルがヘリンボーンだったり。




こちらは現在はバーとして使われていますが、当時はメインダイニングだったそうです。
当初ミキモトの真珠を買い付けにくる海外からのバイヤーたちの宿泊用につくられたホテルということですが、そのせいかけっこう和を意識したデザインかな。

志摩観光ホテルは、派手さはないけれどゲストラウンジや図書室などパブリックスペースが充実していて居心地がよく、何よりスタッフがほんとうに上等だと感じました。
本来は大人のための場所で小さい人を連れて行くようなところではないかもしれませんが、みなさん上手に接してくれました。
夏にはガーデンプールも利用できるそうなので、ぜひ2連泊くらいでのんびりしに再訪したいです。
近くないし、うちの家計からすると出費は大きいので、臨時収入が必須ですが!

2017/01/22

THE PLAY

会期が終わって1週間経ってしまいましたが、『THE PLAY since1967 まだ見ぬ流れの彼方へ』展に行ったときのことを。

THE PLAYという美術家集団のことをそれまで知りませんでした。
関西を中心に、メンバーは固定ではなく流動的で、『かたちに残る何かを「作る」のではなく「体験する」この集団は、メンバーで集まって企画を練り、準備し、実行し、報告することを実に50年近く続けて』きたということです。
ユニークなその企画は、発泡スチロール製の筏で川を下る、京都から大阪へ羊を連れて旅をする(羊飼い)、山頂に丸太材で一辺役20mの三角塔を建て雷が落ちるのを10年間待つ(毎年組み立てて2ヶ月前後過ごし解体する)といったもので、だからどーしたと結果を求められても答えがないものでした。

『その体験を日常に持ち帰る』ためにナンセンスとも思える壮大なことをやってのけるその行動力に脱帽。
ただそのことのために時間もお金もつぎ込むって、果たしてわたしにはできるんだろうか。
彼らのやってきたことに興味や羨望の思いを持っても、例えばわたしが20歳前後の頃にTHE PLAYの存在を知ったとして、果たして参加したんだろうか。

20代半ばから仲間達と毎年のようにオリジナルのカレンダーを作っていますが、なんというか簡単に済ませちゃっているというか本気度が違うというか・・・
いろいろ考えさせられた展覧会でした。

以下、撮影オッケーだった展覧会場にて。


結局、10年間この三角塔に一度も雷は落ちなかったらしい。
会場でも2フロアにまたがって余りある高さのこの塔に上って組み立てることを考えるとぞぞぞっとしました。




筏で川下りはけっこうやってみたいかも。








2017/01/16

『アニメーションの神様、その美しき世界』

「25日・最初の日」1968年
「ケルジェネツの戦い」1971年
「キツネとウサギ」1973年
「アオサギとツル」1974年
「霧の中のハリネズミ」1975年
「話の話」1979年
監督:ユーリー・ノルシュテイン

世界的にアニメーションといえばチェコアニメがよく知られていると思います。
ユーリー・ノルシュテインというアニメーターは、旧ソ連に生まれたロシア人。
ロシアアニメについても、このユーリー・ノルシュテインという人にも何の知識もなく、映画好きのNちゃんが誘ってくれたから見に行った映画でした。

最後の「話の話」だけが29分、ほかは全部10分ほどの短編アニメでした。
全然知らないと思って行きましたが、観てみるとキツネやハリネズミのキャラクターはどこかで見たことある!
とにかく美しい絵で、音楽との調和も素晴らしく、ロシアの芸術性がよく現れているんじゃないかなと思います。

2017/01/05

お雑煮

あけましておめでとうございます。
世紀が変わってもう17年、平成になって29年ですか。
気分は前世紀と、そして昭和の時代とあまり変わっていないので、いろいろとついていけてないことがたくさんあります。

お正月といえばお雑煮やおせち。
わたしはまだ自分で用意したことがなく、オットの実家と自分の実家それぞれでいただいています。

オットの実家は尼崎ですが、両親の出身が香川なので香川のお雑煮です。
白味噌仕立てのあん餅入りのお雑煮。


以前からその存在を知ってはいたもののちょっとゲテモノに感じていたのが、まさか結婚して毎年食べることになるとは思いもしませんでした。
でも、食べてみるとそう悪くはない。
白味噌にあん餅は案外合うみたいです。
でも、かなりヘビーでこれを食べるともうほかに要らなくなってしまいます。
今年はお母さんの体調がいまいちであまり凝ったことができなかったそうですが、例年だと具も海老が入ったりもっとすごいのです。

それに対してわたしの実家、出雲地方のお雑煮はシンプルの極みです。
すまし仕立てに十六島(うっぷるい)海苔のみ。


この十六島海苔というのは地元で採れるめっちゃ高級な岩海苔でお正月にしかお目にかかれません。
これだけシンプルだと、おせちもまだまだ食べられますヨ。

結局、自分が幼い頃から食べてきたお雑煮がいちばん、ということになるかなー。