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2023/03/13

5歳の人の会話術 その2

 英語でよくYesかNoか答えを迷ってしまう否定疑問文ですが、うちの5歳の人は日本語でもなぜだか英語の文法で答えます。
といってもややこしいので例文を。

Q:これ好きじゃないの?
A1:(好きだったら)ううん、好きだよ。
A2:(嫌いだったら)うん、好きじゃないよ。
日本語ではだいたいこう答えるのが普通かなと思います。

でも、英語だったら肯定はいつでもYes、否定はいつでもNoなので、
Q:Don't you like this?
A1:Yes, I like this.
A2:No, I don't like this.
となります。

うちの5歳の人はこの英文のように
A1:うん、好きだよ。
A2:ううん、好きじゃないよ。
と答えるのです。

これから周りの人との会話で日本語的な答え方を習得していくんだろうけど、デフォルトがこれなのが興味深いです。

2023/03/07

5歳の人の会話術 その1

 うちの5歳の人の日本語も日々進化しています。

先日の会話から

5歳「雨よんだから公園いこう」
母 「雨よんだ?」
5歳「雨ふってないから公園いこう」

雨がやんだことを「よんだ」と間違えてえるわけですが、通じなかったら「ふってない」と別の言葉に言い換えたところに成長を感じます。

2023/03/05

『一心同体だった』山内マリコ

 久しぶりに本を1冊一気読みしました。
たぶん新聞の書評で気になった本。
気になったものがあればとりあえず図書館で予約するんだけど、人気がある本だったりしたら何か月もしてやっと借りられるので、予約したときの気持ちはとうに忘れてることが多いのです。

これは、10歳から始まって40歳まで、それぞれの年代の女子の友情を、ちょうど平成の30年間と並行してロンド形式で繋げた短編集です。
わたしも生まれは昭和だけど20代と30代はそっくり平成時代に過ごしていて、その時代感とともに女子特有の諸々に共感するばかりで、登場人物の1人もしくは友人として読めました。

女子どうしのシスターフッドの尊さだけではなく、女子の狡さ、心許なさ、共依存、マウンティング、妬み、生きづらさなどなど。
ほんとあるあるを描き出すのがうまい。
そして、この物語を映像化するなら登場する女の子・女性たちは誰が演じたら、と想像するのも楽しい。
この作家さんの作品は過去にいくつも映画化されていて、この本以外はまだ読んだことないけれど、そうなるのも納得だと思いました。

いまどき男女2項対立の時代ではありませんが、女性の生きづらさがまだ存在するってことは、性的マイノリティの人たちの生きづらさはその比ではないということです。
母たちの世代が努力して変えてきてくれたことを、わたしたちの世代が娘たち(実際はすべてのこどもたち)のためにさらに良くなるよう変えていかなければ。


刺繍の絵の装丁も素敵な単行本