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2016/01/19

本を貰いました

建築の大先輩のMさんが『そろそろ「終活」をと思うことに』なったということで、身近な人に建築関連の蔵書を譲られていて、わたしにも声をかけていただきました。
まだまだとてもお元気で「終活」なんて当分必要なさそうな方ですが、だからこそ元気なうちにきちんと整理しておこうというところがMさんらしいと思いました。

Mさんが蔵書の中からわたしにとどんな本を見繕ってくださるのか楽しみにしていたところ、先日お会いする機会があって、こんなのをいただきました。


わたしが緑が得意でないことを知ってか知らずか2冊もあり、「井形慶子」さんという名前は知らなくても雑誌『ミスターパートナー』は知っていてその創刊・編集長だった人の本もあり、Mさんの博識ぶりは多方面への尽きない興味だとあらためて実感しました。

わたし自身は日々新聞を読むのが精一杯で、病気でもしないとゆっくり読書する余裕がない状態・・・。
新聞の書評欄をみて読みたい本のチェックだけはしてますが、たまる一方です。


実はわたしも去年亡くなった父の遺した蔵書の処遇に頭を悩ませています。
こんなふうに整理することなく逝ってしまいましたが、まだ元気な母のものと合わせて2000冊以上はあるでしょうね・・・。
めぼしいものは地元の図書館やわたしの友人たちにお譲りしましたが、古本屋さんに見てもらってもごく一部を除いて流通的には引き取れないとのことでした。
父の頭の中身のような蔵書をただ捨てるにはしのびないので、好きな方に貰っていただくのがいちばんなんですが、なかなか難しいですね。

2016/01/10

明治時代の長屋改修オープンハウス

大阪・福島の設計事務所MSDの改修事例の見学に行ってきました。
新年ということもあって、完成お披露目会という華やかな雰囲気。

入り組んだ路地に面した明治時代の長屋をMSDの事務所とシェアオフィス用のスペースに改修されています。
たくさんの来客がいらっしゃったのであまり写真も撮れず、特に参考にしたい部分だけ紹介させていただきます。


トイレの壁仕上は漆塗り。
漆は水に強いという特性があるので、意匠上も機能的にも適っているのです。


0.75間ほどの間口に小便器と大便器を納めています。
小便器はかなりスペースの余裕がないと設置できないと思いがちですが、これだけのスペースにも案外無理なくいけるんだと目から鱗です。
漆塗りの板壁に白い陶器が映えます。


この日はバーカウンターと化していたこれも漆塗りの天板カウンター。
とてもいい具合の赤と朱のあいだの色でした。
用途は確認しそびれましたが、存在感あります。
そしてバーテンダー(MSDスタッフですが、ハマり過ぎ)の背後の壁はキッチンパネルを貼ってあって、スクリーン代わりにプロジェクターを投影できるようになっています。
ホワイトボードマーカーが使えるといいですね。
ホーローパネルならマグネットも使えるでしょうね。
このカウンターの手前は打ち合わせなどに使える大きなテーブルがあり、この空間はいろんな可能性がありそうです。

仕上面だけ紹介しましたが、構造的にももちろんきちんとした改修を加えられています。