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2012/03/19

草間彌生 永遠の永遠の永遠

国立国際美術館へ行ってきました。
自動ドアのガラスが赤い水玉模様で、エントランスから草間ワールドです。

日曜日の午後とあってすごい人出でした。
人気あるだろうな~、とは思っていましたが、まさかここまで!
作品は細かく描き込まれていますが全体は大きいので、引いて観たいのですが離れると人が前に立ってしまうから、しんどいけれど近距離で観るしかありません。

彼女は子どもの頃から幻覚を見てそれが彼女の作品を生んだということは知っていましたが、加えて自殺しないために描き続けてきたということです。
写真から「おばさん」だとは思ってましたが、なんと今年83歳なんですね!
今もすごい勢いで描き続けていてその様子が映像で流れていましたが、鳥肌ものです。
現在は精神病院にいてそこからアトリエに通っているということですが、なんだか感慨深いものがあります。
彼女の絵はやっぱりアール・ブリュットに通づるものがあったんですね。

会場の売店には草間グッズがいろいろとあってどれも魅力的で、みなさんたくさんお買い物されてました。

2012/03/13

1.17/3.11 明日への建築展

梅田阪急ビル オフィスタワーへ初めて行きました。
エレベーターは15階で乗り換えするんですが、15階までの箱がでかい!
ちょっと住めそうなくらいです。


東日本大震災の1周年の前の日、3月10日に『1.17/3.11 明日への建築展』に行きました。
去年の今日、誰も明日こんなことが起きるとは夢にも思わなかった。


阪神・淡路大震災が起きたとき、私はアメリカにいて地震はニュースの中の出来事でした。
今回も尼崎で地上35階にいて大きな揺れは体験しましたが、直接の被害は何もありませんでした。
自分自身が被害にあったわけでもないし、被災された方たちに直接何かしてあげてもないことが後ろめたいような気持ちがずっとあります。
1995年の阪神・淡路大震災と違って、特に今回はネットやツイッターなどでリアルタイムで現地の声などが聴こえてきて、とてもつらかったです。
募金や物資を送ることでなんとか免罪符を得たような気持ちでいたように思います。

今月末で退職して自由の身になる4月に、さっそく東北の方に向かうことにしました。
旅人として行くのか短期でもボランティアチームに参加するのか今のところ未定ですが、1年が過ぎた今さらでも自分の目で見ることができればと思っています。


展覧会では、失われた街の鎮魂の復元模型や建築家たちの明日への建築作品、阪神・淡路大震災以降実施された16年間のデザイン・アート・建築などのクリエイティブな取り組みのタイムラインなどがそれぞれ展示されていました。
1/500の復元模型は白く美しく、現実に失われた街は色や音やにおい、歴史や記憶・思い出なども奪われてしまったことがかえって強調されるような気がしました。
それから阪神・淡路大震災以降のタイムライン・プロジェクトはとても興味深かったです。「クリエイターはいつ、誰のために、何ができるのか」このアーカイブが何か応えてくれると思います。